ムライト
IUPAC名 alminium silicate
組成式 Al6O13Si2
式量 426.05 g/mol
形状 柱状晶
結晶構造 斜方晶系
CAS登録番号 1302-93-8
融点 1850 °C
出典 NIST

ムライト(Mullite、ムル石あるいはマル石)とは単鎖構造を持つアルミノケイ酸塩鉱物、すなわち酸化アルミニウム二酸化ケイ素化合物化学式は3Al2O3·2SiO2〜2Al2O3·SiO2、またはAl6O13Si2で表される。スコットランドマル島(Isle of Mull)で産出する事からムライト(mullite)と名付けられた。酸化アルミニウム二酸化ケイ素地殻中に非常に豊富に含まれるが、ムライトは天然にはほとんど存在しない(ブッカイト中に産する)。なお磁器の中ではごく普通に生成されており、ムライトを主要構成物とするものを特にムライト磁器と呼び、るつぼなど化学用品に使われている。

結晶構造斜方晶系で(010)にへき開性があり、無色ないし淡紫紅色の柱状晶となる。一部のものはTiFe3+を含み、高い屈折率を持つ。全般的に珪線石(sillimanite)に性質が似ている。

関連項目

編集

参考文献

編集

外部リンク

編集