ムハンマド・アブドゥルワッハーブ
ムハンマド・アブドゥルワッハーブ(محمد عبد الوهاب; 英: Mohammed Abdel Wahab; 1902年3月13日 - 1991年5月4日)は、エジプトの作曲家、歌手、俳優。
生涯
編集ムハンマド・アブドゥルワッハーブは、20世紀の初頭にエジプトのカイロで生まれた[1]。幼少期から音楽と演劇に魅せられ、家族の反対を押し切って劇場で歌を歌った[1]。1926年にミュージカル演劇『アントニーとクレオパトラ』で主役を務めたあと、すぐにミュージカル映画の世界に入った[1]。1930年代から1940年代にかけて、ムハンマド・アブドゥルワッハーブはいくつかのミュージカル映画の映画音楽の作曲を手掛けている[1]。
ムハンマド・アブドゥルワッハーブは、ウンム・クルスーム、ファリード・アトラシュ、アブドゥルハリーム・ハーフィズと並ぶアラブ音楽の巨匠とされる。ムハンマド・アブドゥルワッハーブがアラブ音楽にもたらした革新としては、伴奏楽器の拡大と西洋音楽のリズム・メロディーの導入とが挙げられる[1]。ムハンマド・アブドゥルワッハーブは伝統的なタフト・アンサンブルに、チェロ、アコーディオン、カスタネット、ピアノなどの楽器を加えた[1]。また、自作曲のリズムに、ワルツ、サンバ、ルンバ、フォックストロットといった西洋音楽のダンス・リズムを採用した[1]。
外部リンク
編集出典
編集- ^ a b c d e f g Matthew Hoch, ed (2019). So You Want to Sing World Music: A Guide for Performers. Rowman & Littlefield. pp. 271-277. ISBN 9781538112281