ミレナ・パヴロヴィッチ＝バリリ
ミレナ・パヴロヴィッチ＝バリリ（Milena Pavlović-Barili、セルビア語表記：Милена Павловић-Барили、1909年11月5日 - 1945年3月6日）はセルビアの女性画家である。
(撮影)カール・ヴァン・ヴェクテン (1940)
略歴
編集現在のセルビアのポジャレヴァツに生まれた。イタリア人の父親、ブルーノ・バリリは作曲家で[1]、母親はセルビア王国の王家、カラジョルジェヴィチ家の係累で、ミュンヘンで声楽とピアノを学んだ女性であった。両親はミュンヘンで知り合った[2]。父親の名声のために文学的なサロンに加わり、知識階級の人々と交流することができた[2]。
12歳で絵の才能を賞賛され、1922年から1926年までベオグラードの美術学校で学んだ後、1926年にミュンヘン美術院に進み、フランツ・フォン・シュトゥックに学んだ。この時代のミレナは、かつてシュトゥックに学んだ、ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)に共感を示した[2]。
17歳の時にすでにセルビアの新聞「ポリティカ」に取り上げられ、東欧の画家たち、リチェノスキ(Lazar Ličenoski）やジョルジェ・アンドレイヴィッチ(Đorđe Andrejević Kun)と知り合いとなった。この時期は神話や幻想的な情景を描いた[2]。
1928年にベオグラードで最初の展覧会を開いた。1830年から、現在のマケドニアのシュティプ、ヴェレス、テトヴォなどに住んだ。第二次世界大戦が近づくと、1930年代の終わりまでスペインに住んだ後、パリなどを経てロンドンに住んだ。ロンドンではジャン・コクトーと交流した。
1939年からニューヨークで暮らした。サルバドール・ダリの展覧会をニューヨークで始めて開いた画商のジュリアン・レヴィによって1940年春にニューヨークの画廊で展覧会が開かれた[2]。アメリカ軍の士官でパイロットのゴスリン（Thomas Astor Goslen）と結婚した。
1945年に落馬の事故により死亡した。
作品
編集-
Hot Pink with Cool Grey (1940) -
ユーゴスラビアの切手のデザインとなった作品 -
ユーゴスラビアの切手のデザインとなった作品 -
セルビアの切手のデザインとなった作品
脚注
編集- ^ Rodoni.ch - Bruno Barilli
- ^ a b c d e Dejan Djorić: Driven Away to Succeed. Milena Pavlović-Barili. (1909-1945), Truly Serbian, Truly International. In: Национална Ревија - Serbia National Review. 2009. Aufgerufen am 20. November 2012.
参考文献
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- Elisa Tosi Brandi / Alessandra Vaccari: Milena Pavlovic Barilli: la moda nella stanza di un'artista = moda u sobi umetnice., Ausstellungskatalog, Museo della cittá, Rimini, Dezember 2009/Januar 2010, Texte auf Italienisch, Serbisch und Englisch, Pendragon, S.I. 2010. ISBN 978-8-88342-8-180.
- Olivera Janković: Milena Pavlović-Barili. Tory, Beograd 2001. ISBN 8-633-50098-1.
- Adele Mazzola: Aquae passeris. La vita de Milena Pavlović-Barili. Pendragon, Bologna 2007. ISBN 978-888-342-795-4.
- Miodrag B. Protić: Milena Pavlović-Barili. Zivot i delo. Prosveta, Beograd 1966.