ミルキーウェイ (競技馬)
ミルキーウェイ(競走馬名:シルバータイセイ[1])は、日本の競走馬、馬術競技馬。競走馬引退後に乗馬として供用される。障害馬術競技馬として1988年ソウルオリンピック、1990年世界馬術選手権、1992年バルセロナオリンピックに出場した[1][2]。
シルバータイセイ | |
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現役期間 | 1984年 - 1985年 |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 芦毛 |
生誕 | 1981年6月2日 |
死没 | 不明 |
父 | シルバーランド |
母 | タイセイランド |
母の父 | ネプテューヌス |
生国 | 日本(北海道静内郡静内町) |
生産者 | 岡野牧場 |
馬主 | 富士田竹三 |
調教師 | 高橋成忠 (栗東) |
競走成績 | |
生涯成績 | 20戦1勝 |
獲得賞金 | 1490万円 |
経歴
編集1981年6月2日、北海道静内郡静内町の岡野牧場で誕生。父シルバーランド、母タイセイランドで、父はシンザンの血統にあたる[1]。
1984年に栗東・高橋成忠厩舎からデビューし、20戦1勝の成績を残す。競走馬引退後に乗馬としてミルキーウェイと名前を変える。競技能力が見込まれて九州の乗馬クラブで繋養されるが、扱いの難しさから乗馬クラブを転々とした。
1986年3月、5歳馬のときに貿易業を営みながら姫路でスタッグ乗馬クラブを経営していた澤井孝夫に引き取られる[3]。以後、乗馬クラブでリトレーニングを受け[1]、澤井の騎乗で1988年ソウルオリンピックで62位[3][注釈 1]、1990年のストックホルムの世界馬術選手権で57位となる[1]。さらに杉谷乗馬クラブに移籍[1]。1992年バルセロナオリンピックには奥野竜三の騎乗で出場し39位だった[1][3](調教は澤井と騎乗者の奥野によるとされる[3])。
血統表
編集シルバータイセイの血統(ボワルセル系(セントサイモン系)) | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父 シルバーランド 1970 芦毛 |
父の父 シンザン1961 鹿毛 |
ヒンドスタン(GB) | Bois Roussel | |
Sonibai | ||||
ハヤノボリ | ハヤタケ | |||
第五バツカナムビユーチー | ||||
父の母 ヤサカランド1959 芦毛 |
ヤサカ(NZ) | Summertime | ||
Oleno | ||||
ホワイトランド(NZ) | Moorcock | |||
Tamineh | ||||
母 タイセイランド 1976 栗毛 |
ネプテユーヌス(FR) 1961 黒鹿毛 |
Neptune | Crafty Admiral | |
Timely Tune | ||||
Bastia | Victrix | |||
Barberybush | ||||
母の母 エリーナターフ1965 鹿毛 |
フエリオール(FR) | Fastnet | ||
Aisse | ||||
キーンランド | Chief Barker | |||
マリーアデル(USA) F-No.22-d | ||||
出典 |
備考
編集- 1997年の全日本サラブレッドカップなどを制したトミケンライデンも、競走馬引退後「ミルキーウェイ」の名で競技馬となっている[5]。
- 2024年パリオリンピックの馬術競技にもオーストラリアからMILKY WAYという競技馬が出場している[6]。
注釈
編集脚注
編集- ^ a b c d e f g h 「日本で“消息不明”となった名馬・ファーディナンドが遺したもの…元競走馬たちと五輪選手が目指す未来《GI馬も繋養する新天地》」Number Web。2024年8月12日閲覧。
- ^ とべ!“おちこぼれ馬”ミルキーウェイ―五輪(オリンピック)へ出場した沢井選手と馬の物語
- ^ a b c d 池田收「馬事資料 オリンピック馬術競技における日本の成績と使用馬匹を巡る若干の考察―1928年アムステルダム大会から2016年リオデジャネイロ大会まで―」『Hippophile』第82巻、日本ウマ科学会、7-20頁。
- ^ “シルバータイセイ 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年2月28日閲覧。
- ^ ミルキーウェイ | 乗馬情報 - 公益社団法人 日本馬術連盟、2022年12月6日閲覧。
- ^ 「MILKY WAY」olympics.com。2024年8月12日閲覧。