ミヤマオウム
ミヤマオウム(深山鸚鵡、Nestor notabilis)は、鳥綱オウム目フクロウオウム科ミヤマオウム属の1種である。
ミヤマオウム | |||||||||||||||||||||||||||
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ミヤマオウム Nestor notabilis
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保全状況評価 | |||||||||||||||||||||||||||
ENDANGERED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) * ワシントン条約附属書II
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Nestor notabilis Gould, 1856 | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ミヤマオウム[2] ケアオウム[2] | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Kea |
マオリ語ではケア (Kea)。ほかに、ケアオウム、キアとも。
分布
編集形態
編集全長46cm。体重700–1000g。全身はオリーブグリーン色の羽毛で覆われ、翼下部の羽毛は赤い。頭部から腹部の羽毛は灰色がかっており、蝋膜と眼は濃い灰色。
幼鳥(0–3歳)は、蝋膜、目の周りとくちばしが黄色。
進化史
編集ミヤマオウム属は、カカ、ミヤマオウム、絶滅種キムネカカ(ノーフォーク島カカ)の3種を含む。3種類全ては1500万年前のニュージーランドで『プロト・カカ』から分化したと考えられる。
ミヤマオウム属に最も近い親類はフクロウオウム(カカポ)と考えられ、併せてフクロウオウム科 Strigopidae に分類される。この科はミヤマオウム科 Nestoridae とも呼ばれるが、先に記載された「Strigopidae」が有効である[1]。
生態
編集高山帯の森林や草原等に生息する。別名は鳴き声に由来し、日本語話者には「きーあー」と聞こえる。食物の少ない環境に対する適応として知能や体力、学習能力、好奇心、協調性、適応性が極めて高く、ゴミ箱の蓋を外す、ボルトナットを外す、自転車のタイヤに噛み付いてパンクさせるなど、極めて簡単にこなせ、集団で協力して様々ないたずらをする。
食性は雑食で、葉や花の蜜、果実、昆虫類、鳥類の雛等を食べる。穴居性の海鳥(ミズナギドリなど)の雛を襲う時は鋭い嘴で巣穴を掘り拡げ、中に潜む雛を掴み出して噛み殺す。
人間との関係
編集入植者が植生を破壊し羊を放牧する様になった後、集団で羊を襲ってその背中の肉を食べることがあったため多数が射殺されたが、絶滅寸前になったため1986年以降は法令によって保護されている。
近年[いつ?]では冬期にパン、バター、ファーストフード等の残飯を漁って食べる、スキー場のロッジで飲酒するなどの個体が認められ、冬期には、これら高カロリー食品を簡単に入手できる山岳地帯のスキー場の近傍に営巣するつがいも出現している。
脚注
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 『ミヤマオウム(深山鸚鵡)』 - コトバンク
- 2006 IUCN Red List of Threatened Species
- BirdLife International 2006. Nestor notabilis. In: IUCN 2006. 2006 IUCN Red List of Threatened Species.
- CITES homepage
- アニマルプラネット
- 「世界一賢いオウム」国内初の繁殖へ…那須どうぶつ王国に新施設 (読売新聞、2023年7月19日)