ミシェル・フランコ

メキシコの映画監督、脚本家、プロデューサー (1979-)

ミシェル・フランコスペイン語: Michel Franco, 1979年8月29日 - )は、メキシコ出身の映画監督脚本家映画プロデューサー[2]マイケル・フランコと表記されることもある[3]

ミシェル・フランコ
Michel Franco
Michel Franco
生年月日 (1979-08-28) 1979年8月28日(45歳)
出生地 メキシコの旗 メキシコメキシコシティ[1]
職業 映画監督脚本家映画プロデューサー
活動期間 2003年 -
主な作品
監督・脚本
父の秘密
或る終焉
母という名の女
ニューオーダー
製作・製作総指揮
彼方から
受賞
カンヌ国際映画祭
脚本賞
2015年或る終焉
「ある視点」賞
2012年父の秘密
「ある視点」部門 審査員賞
2017年母という名の女
ヴェネツィア国際映画祭
銀獅子賞(審査員大賞)
2020年ニューオーダー
その他の賞
テンプレートを表示

経歴

編集

ジャーナリズムを学んだ後に短編映画の製作を開始した。2001年に発表した短編映画『Cuando seas GRANDE』は、政治腐敗に対するキャンペーンの一環としてメキシコの500の劇場で上映された。2003年の短編映画『Entre dos』はスペインのウエスカ国際映画祭で作品賞を受賞し、ドイツのドレスデン映画祭で短編映画賞を受賞した。同時期にはコマーシャルやミュージックビデオの製作も行っている。

2009年には長編第1作『Daniel y Ana』を製作し、第62回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品されたほか、メキシコ、スペイン、フランス、アメリカ合衆国などの映画祭で上映された。2012年の『父の秘密』は第65回カンヌ国際映画祭のある視点部門に出品され、ある視点部門グランプリを受賞した[4]。この際にある視点部門の審査委員長を務めたティム・ロスはフランコの作品への出演を熱望したため、次作の『或る終焉英語版』では女性主役を検討していた脚本を修正し、ロスを主役として製作した[5]。この作品は第68回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門に出品され[6]脚本賞を受賞した[7][8]

エマ・スアレスを主演に据えた2017年の『母という名の女』は、第70回カンヌ国際映画祭である視点部門審査員賞を受賞した[9]

フィルモグラフィ

編集

長編監督作品

編集
原題 日本語題 担当 備考
2009 Daniel y Ana 監督・脚本・製作
2012 Después de Lucía 父の秘密 監督・脚本・製作・編集
2015 Chronic 或る終焉英語版 監督・脚本・製作
2017 Las hijas de abril 母という名の女 監督・脚本
2020 Nuevo orden ニューオーダー英語版 監督・脚本・製作・編集
2021 Sundown 監督・脚本・製作・編集
2023 Memory 監督・脚本・製作・編集

その他

編集
原題 日本語題 担当 備考
2001 Cuando seas GRANDE 監督・脚本・製作・編集 短編映画
2003 Entre dos 監督・脚本・製作・編集 短編映画
2008 El sueño de Isi 出演
2013 A los ojos 監督・脚本・製作・編集 Post-Producción
2014 Princesa 製作 短編映画
Borde 製作 短編映画
Reconciliados 製作 短編映画
2015 Desde allá 彼方から 製作 短編映画
600 millas 製作 短編映画

受賞とノミネート

編集
  アリエル賞
部門 作品 結果 脚注
2013 脚本賞 父の秘密 ノミネート [10]
  カンヌ国際映画祭
部門 作品 結果 脚注
2009 カメラ・ドール Daniel y Ana ノミネート [11]
2012 「ある視点」部門グランプリ 父の秘密 受賞 [12]
2015 パルム・ドール 或る終焉 ノミネート [13]
脚本賞 受賞
2017 「ある視点」部門審査員賞 母という名の女 受賞 [9]
  シカゴ国際映画祭
部門 作品 結果 脚注
2009 新人監督賞 Daniel y Ana ノミネート [14]
2012 外国語映画賞 父の秘密 ノミネート [15]
審査員特別賞 受賞
  ゴヤ賞
部門 作品 結果 脚注
2013 イベロアメリカ作品賞 父の秘密 ノミネート [16]
  サン・セバスティアン国際映画祭
部門 作品 結果 脚注
2012 特別な視点 オリゾンテ賞 父の秘密 受賞 [17]
2015 特別な視点 オリゾンテ賞 或る終焉 ノミネート [1]
  ハバナ新ラテンアメリカ国際映画祭スペイン語版
部門 作品 結果 脚注
2012 監督賞 父の秘密 受賞 [18]
  ロンドン映画祭
部門 作品 結果 脚注
2012 作品賞 父の秘密 ノミネート [19]
  ストックホルム国際映画祭
部門 作品 結果 脚注
2012 作品賞 父の秘密 ノミネート [20]
  テッサロニキ国際映画祭
部門 作品 結果 脚注
2012 オリゾンテス賞 父の秘密 ノミネート [21]
  マイアミ映画祭
部門 作品 結果 脚注
2016 審査員賞 或る終焉 ノミネート [1]

脚注

編集
  1. ^ a b c Michel Franco”. インターネット・ムービー・データベース(IMDb). 2016年4月11日閲覧。
  2. ^ Michel Franco”. Festival Scope. 2 March 2015閲覧。
  3. ^ 父の秘密”. シネマトゥデイ. 2018年6月25日閲覧。
  4. ^ Cannes (27 May 2012). “Awards 2012”. カンヌ国際映画祭. 2 March 2015閲覧。
  5. ^ Cannes (2015年5月22日). “コンペティション部門 – 『Chronic』もしくは急進性 ミシェル フランコ監督”. カンヌ国際映画祭. 2016年4月11日閲覧。
  6. ^ Complement to the Official Selection”. カンヌ国際映画祭 (23 April 2015). 23 April 2015閲覧。
  7. ^ Henry Barnes (24 May 2015). “Cannes 2015: Jacques Audiard's Dheepan wins the Palme d'Or”. ガーディアン. 24 May 2015閲覧。
  8. ^ Rebecca Ford (24 May 2015). “Cannes: 'Dheepan' Wins the Palme d'Or”. ハリウッド・リポーター. 24 May 2015閲覧。
  9. ^ a b The 2017 Official Selection”. カンヌ国際映画祭 (13 April 2017). 13 April 2017閲覧。
  10. ^ Ariel 2013”. インターネット・ムービー・データベース(IMDb). 2015年9月11日閲覧。
  11. ^ Cannes 2009”. インターネット・ムービー・データベース(IMDb). 2015年9月11日閲覧。
  12. ^ Cannes 2012”. インターネット・ムービー・データベース(IMDb). 2015年9月11日閲覧。
  13. ^ Cannes 2015”. インターネット・ムービー・データベース(IMDb). 2015年9月11日閲覧。
  14. ^ FICC 2009”. インターネット・ムービー・データベース(IMDb). 2015年9月11日閲覧。
  15. ^ FICC 2012”. インターネット・ムービー・データベース(IMDb). 2015年9月11日閲覧。
  16. ^ Goya 2013”. インターネット・ムービー・データベース(IMDb). 2015年9月11日閲覧。
  17. ^ FICSS 2012”. インターネット・ムービー・データベース(IMDb). 2015年9月11日閲覧。
  18. ^ FCH 2012”. インターネット・ムービー・データベース(IMDb). 2015年9月11日閲覧。
  19. ^ FCL 2012”. インターネット・ムービー・データベース(IMDb). 2015年9月11日閲覧。
  20. ^ FCE 2012”. インターネット・ムービー・データベース(IMDb). 2015年9月11日閲覧。
  21. ^ FCS 2012”. インターネット・ムービー・データベース(IMDb). 2015年9月11日閲覧。

外部リンク

編集