ジャコモ・プッチーニの《ミサ曲》(イタリア語Messa)は、1880年にパチーニ音楽学校の卒業制作として作曲された作品。初演は好評ではあったものの、作曲家の意思で生前は出版されなかったために、1951年まで再演されなかった(出版は1974年)。ただしプッチーニは、本作から「アニュス・デイ」主題を歌劇マノン・レスコー》に、「キリエ」主題を《エドガール》において転用している。

かつては誤って《グローリア・ミサ Messa di Gloria》と呼ばれたが、正式な名称は《4声のミサ曲Messa a quattro voci)》である。

曲はキリエ、グローリア、クレド、サンクトゥス-ベネディクトゥス、アニュス・デイの5曲からなるが、グローリアとクレドが全体の大半を占める。演奏時間は約50分。

楽譜

編集