マンテマ(学名: Silene gallica L. var. quinquevulnera (L.) W.D.J.Koch[3][* 1])は、ナデシコ科マンテマ属に属する草本の一種。ヨーロッパ原産の一年草で[2][* 2]、日本では江戸時代に観賞用に持ちこまれ後に逸出し野生化し、本州中部以南の河川敷、市街地、海岸などに見られる外来種となっている[2]

マンテマ
マンテマ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
: ナデシコ目 Caryophyllales
: ナデシコ科 Caryophyllaceae
: マンテマ属 Silene
: シロバナマンテマ
S. gallica [1][2]
変種 : マンテマ
var. quinquevulnera
学名
Silene gallica L.
var. quinquevulnera (L.) W.D.J.Koch[3]
和名
マンテマ

特徴

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全体に開出毛と腺毛が密に生え[1]、茎は下部から分枝しやや横にはって、上部は直立し高さは 50 cm くらいになる[2][* 3]。葉は楕円形で、下部のものは先端の幅が広いへら形となり全縁で柄がなく対生し[2]、長さは 2-4 cm 幅は 0.5-1 cm となる[1]

花期は春から夏で[* 4]、茎の先端に直径 1cm の暗赤色で縁の白い 5 弁花を一方向に向けて着いた短い穂を出す[2]

基本種はシロバナマンテマSilene gallica L. var. gallica[1][2][4]、花弁の色は白色[1]から淡紅色[2]

脚注

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注釈

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  1. ^ 『日本の野生植物』 (1999)、p.44及び『日本帰化植物写真図鑑』 (2001)、p.45では、 Silene gallica L. var. quinquevulnera (L.) Rohrb. としている。
  2. ^ 『日本の野生植物』 (1999)、p.44では、越年草としている。
  3. ^ 『日本の野生植物』 (1999)、p.44では、20-50 cm としている。
  4. ^ 『日本の野生植物』 (1999)、p.44では、5-6 月としている。

出典

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  1. ^ a b c d e 『日本の野生植物』 (1999)、p.44
  2. ^ a b c d e f g h 『日本帰化植物写真図鑑』 (2001)、p.45
  3. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “マンテマ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2015年3月21日閲覧。
  4. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “シロバナマンテマ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2015年3月21日閲覧。

参考文献

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  • 『植物分類表』(初版第2刷)アボック社、2010年4月、pp. xx-xxi, 98頁。ISBN 978-4-900358-61-4 

外部リンク

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