マレーバク

奇蹄目バク科の動物

マレーバク(馬来獏、Tapirus indicus)は、哺乳綱ウマ目(奇蹄目)バク科バク属に分類される奇蹄類である。

マレーバク
マレーバク
マレーバク Tapirus indicus
保全状況評価[a 1][a 2]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウマ目 Perissodactyla
: バク科 Tapiridae
: バク属 Tapirus
: マレーバク T. indicus
学名
Tapirus indicus Desmarest, 1882
和名
マレーバク
英名
Asian tapir
Malayan tapir

生息図

分布

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インドネシアスマトラ島)、タイ南部、マレーシアマレー半島)、ミャンマー[1][2][3]

 
生息図

形態

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正面から見た頭部

体長180-250センチメートル[3]。尾長5-10センチメートル[2][3]。肩高90-105センチメートル[2][3]体重250-540kg[3]。頭部から肩、四肢の体色は黒く、胴体中央部の体色は白い[2][3]。これにより夜間では白色部が際立つことで輪郭が不明瞭になり捕食者に発見されにくくなると考えられている[2][3]。頸部の皮膚は固く、厚さ2-3センチメートルに達する[3]アメリカバクとは異なり、首に鬣はない。

生後6か月以内の幼獣には白い縦縞が入る[3]

生態

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幼獣(眠り)

河川沼地の周辺にある多雨林に生息する[3]夜行性[1]群れは形成せず、単独で生活する[3]。 天敵として トラヒョウドールイリエワニがいる。 しかし 危険を感じると茂みや水中へ逃げ込む[1][3]

食性は植物食性で、主に木のを食べるが果実も食べる[1][3]

繁殖形態は胎生。妊娠期間は390-407日[3]。4-5月に1回に1頭の幼獣を産む[3]。生後2年半から3年で性成熟する[3]

人間との関係

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タイの山岳民族の間では神が余りものを繋ぎ合わせて創造した動物とされた[3]

開発による生息地の破壊、娯楽やペット用の狩猟などにより生息数は減少している[3]

関連項目

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参考文献

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  1. ^ a b c d 今泉吉典、松井孝爾監修 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社1984年、92、235頁。
  2. ^ a b c d e 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科4 大型草食獣』、平凡社1986年、44-45頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』、講談社2000年、40、150-151頁。

外部リンク

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  1. ^ CITES homepage
  2. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • Lynam, A., Traeholt, C., Martyr, D., Holden, J., Kawanishi, K., van Strien, N.J. & Novarino, W. 2008. Tapirus indicus. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.1.