マルーチー(Maroochy)はオーストラリアクイーンズランド州サンシャイン・コースト内にある地区。かつては独立した地方統治区域(Local Government Area)だったが、2008年に南北の隣接市(カランドラ市、ヌーサ市)と合併して、サンシャイン・コースト市(Sunshine Coast Regional Council)となった。

かつてのマルーチー市

語源

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マルーチーとは、アボリジニでは「黒い白鳥」を意味する「赤いくちばし(red-bill)」のこととされる。

マルーチーの伝説

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マルーチーという名前は土着の伝説に由来する。その伝説は、他の部族から来たニンデリという男が、恋敵のクーラムと結婚することになっていたマルーチーという美しい娘を彼から奪いとった物語である。

クーラムは彼女をその略奪から一度は救い出したが、ニンデリは彼らの後を追い、追いついたとき、ブーメランを投げて、クーラムの頭を一撃することに成功した。その際、彼の頭部は海の上を転がり、現在のムドゥジンバ島(Mudjimba Island)になり、クーラムの体はクーラム山(Mount Coolum)となった。ニンデリの無慈悲な行いは神の怒りにふれ、ニンデリは石に変えられてしまった。マルーチーは奥地に逃れ泣き暮れた。その涙は山を流れマルーチー川となったという。

経済

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マルーチーはサンシャイン・コーストの経済の中心地である。特にマルーチードール(Maroochydore)はオーストラリアで最も開発の活発な地区のひとつ。

施設

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  • ナンボー(Nambour)
  • マルーチードール(Maroochydore)
  • ブデリム(Buderim)
  • クーラム・ビーチ(Coolum Beach)
  • ムールーラバ(Mooloolaba)
  • ムドゥジンバ(Mudjimba)

姉妹都市・友好都市

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