マルコム・スミス (アメリカンフットボール)
マルコム・サビエル・スミス(Malcolm Xavier Smith、1989年7月5日- )はカリフォルニア州ロサンゼルス市ウッドランドヒルズ出身のアメリカンフットボール選手。ポジションはラインバッカー。
Malcolm Smith | |||||||||||||
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ブラウンズ時代(2020年) | |||||||||||||
基本情報 | |||||||||||||
ポジション | ラインバッカー | ||||||||||||
生年月日 | 1989年7月5日(35歳) | ||||||||||||
出身地 |
アメリカ合衆国 カリフォルニア州ウッドランドヒルズ | ||||||||||||
身長: | 6' 0" =約182.9cm | ||||||||||||
体重: | 226 lb =約102.5kg | ||||||||||||
経歴 | |||||||||||||
大学 | 南カリフォルニア大学 | ||||||||||||
NFLドラフト | 2011年 / 7巡目全体242位 | ||||||||||||
初出場年 | 2011年 | ||||||||||||
初出場チーム | シアトル・シーホークス | ||||||||||||
所属歴 | |||||||||||||
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受賞歴・記録 | |||||||||||||
スーパーボウル制覇(1回) | |||||||||||||
第48回 | |||||||||||||
スーパーボウルMVP(1回) | |||||||||||||
第48回 | |||||||||||||
NFL 通算成績 | |||||||||||||
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Player stats at PFR |
経歴
編集プロ入り前
編集地元の高校で彼は最終学年にシーズン前半、足の怪我で欠場していたものの、ランニングバックとして118回のランで919ヤードを走り15タッチダウン、ラインバッカーとして31タックル、10サック、4ファンブルフォースの成績をあげた。
USCに進学した彼は、1年次の2007年には、スペシャルチーム及び控えラインバッカーとしてプレーし、6タックル、1ファンブルフォースをあげた。2年次の2008年もスペシャルチーム、控えラインバッカーとして13試合に出場し、18タックルをあげた。3年次の2009年にはライバル校のUCLA戦でチームトップの15タックルをあげるとともに、62ヤードのインターセプトリターンタッチダウンをあげて、その週の最優秀守備選手に選ばれた[1]。
シアトル・シーホークス
編集2011年のNFLドラフト7巡でシアトル・シーホークスに指名された[2]。
2012年12月9日のアリゾナ・カージナルス戦でパントリターナーのパトリック・ピーターソンがファンブルしたボールをエンドゾーンで拾ってタッチダウンをあげた[3]。
2013年は、ブルース・アービンとアウトサイドラインバッカーのポジションを争った[4]。サンフランシスコ・フォーティナイナーズとのNFCチャンピオンシップゲームで、コリン・キャパニックからエンドゾーン内のマイケル・クラブツリーに投げられ、リチャード・シャーマンがはじいたパスをインターセプト、チームはスーパーボウル出場を決めた[5]。第48回スーパーボウルでは第2クォーターに69ヤードのインターセプトリターンタッチダウンを奪取し、第3クォーターにもファンブルリカバーを決めるなどして、守備選手としては11年ぶりとなるスーパーボウルMVPに選出された[6]。
2014年は、先発5試合を含む14試合に出場し、33タックル(24ソロタックル)、2ファンブルフォースの成績を残した[7]。
オークランド・レイダース
編集2015年3月10日、オークランド・レイダースと2年700万ドルの契約を結んだ[8]。レイダースのディフェンスコーディネーターはシーホークス時代にLBコーチとして指導を受けたケン・ノートン・ジュニアであった[9]。この年彼は全16試合に先発出場した[10]。
サンフランシスコ・フォーティーナイナーズ
編集2017年3月9日、サンフランシスコ・フォーティナイナーズと5年2650万ドルの契約を結んだ。しかしトレーニングキャンプで胸筋を痛めてシーズンを棒に振った[11]。
ジャクソンビル・ジャガーズ
編集10月22日 ジャクソンビル・ジャガーズと契約した[13]。しかし2試合に出場しただけで、11月5日に放出された。
ダラス・カウボーイズ
編集12月17日にダラス・カウボーイズと契約した[14]。
クリーブランド・ブラウンズ
編集2020年8月23日にクリーブランド・ブラウンズと契約を結んだ[15]。
人物
編集兄のスティーブ・スミスもUSCで2003年から2006年までプレーした後、ニューヨーク・ジャイアンツなどでプレーしたWRである[2]。
食道の機能障害、アカラシアであり、2009年のローズボウルの頃、体重を減らした。当初診断を受けた際には、胃食道逆流症と判断され、その後の検査でアカラシアであることが判明した。彼は外科的治療を受けているが、食事を非常にゆっくり食べるように制限がなされている[16]。
詳細情報
編集年度別成績
編集レギュラーシーズン
編集年度 | チーム | 背 番 号 |
試合 | タックル | インターセプト | ファンブル | ||||||||||
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出場 | 先発 | 合計 回数 |
試行 回数 |
アシ スト |
サック | セイフ ティ |
パス 防御 |
パス Int |
リターン ヤード |
平均 リターン ヤード |
最長 リターン |
リターン TD |
ファンブル フォース | |||
2011 | SEA | 53 | 12 | 0 | 16 | 10 | 6 | 1.0 | -- | 0 | -- | -- | 0.0 | -- | -- | 1 |
2012 | 16 | 3 | 22 | 12 | 10 | 0.0 | 0 | 2 | -- | -- | 0.0 | -- | -- | 0 | ||
2013 | 15 | 8 | 54 | 34 | 20 | 1.0 | 0 | 4 | 2 | 69 | 34.5 | 37T | 1 | 1 | ||
2014 | 14 | 5 | 38 | 28 | 10 | 0.0 | -- | 1 | -- | -- | 0.0 | -- | -- | 2 | ||
2015 | OAK | 16 | 16 | 122 | 99 | 23 | 4.0 | -- | 6 | 1 | 27 | 27.0 | 27 | 0 | 2 | |
2016 | 15 | 14 | 103 | 86 | 17 | 0.0 | -- | 3 | 1 | 0 | 0.0 | 0 | 0 | 2 | ||
2017 | SF | 51 | 怪我のため試合出場なし | |||||||||||||
2018 | 12 | 5 | 35 | 22 | 13 | 0.0 | -- | 1 | -- | -- | 0.0 | -- | -- | 0 | ||
2019 | JAX | 53 | 2 | 0 | 0 | -- | -- | -- | -- | -- | -- | -- | 0.0 | -- | -- | -- |
DAL | 43 | 2 | 1 | 5 | 4 | 1 | 0.0 | -- | 0 | -- | -- | 0.0 | -- | -- | 1 | |
'19計 | 4 | 1 | 5 | 4 | 1 | 0.0 | -- | 0 | -- | -- | 0.0 | -- | -- | 1 | ||
NFL:5年 | 102 | 52 | 395 | 295 | 100 | 6.0 | 0 | 17 | 4 | 96 | 24.0 | 37 | 1 | 9 |
- 2019年度シーズン終了時
- 太字は自身最高記録
ポストシーズン
編集年度 | チーム | 試合 | タックル | インターセプト | ファンブル | ||||||||||
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出場 | 先発 | 合計 回数 |
試行 回数 |
アシ スト |
サック | セイフ ティ |
パス 防御 |
パス Int |
獲得 ヤード |
平均 獲得 ヤード |
最長 リターン |
リターン TD |
ファン ブル数 | ||
2012 | SEA | 2 | 0 | -- | -- | -- | 0.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | -- | 0 | 0 | 0 |
2013 | 3 | 2 | -- | -- | -- | 0.0 | 0 | 2 | 2 | 69 | -- | 69 | 1 | 0 | |
2014 | 3 | 0 | -- | -- | -- | 0.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | -- | 0 | 0 | 0 | |
2016 | OAK | 1 | 1 | -- | -- | -- | 0.0 | 0 | 2 | 0 | 0 | -- | 0 | 0 | 0 |
計 | 9 | 3 | -- | -- | -- | 0.0 | 0 | 4 | 2 | 69 | -- | 69 | 1 | 0 |
- 2019年度シーズン終了時
- 太字はスーパーボウル出場
- ■はスーパーボウル制覇
関連項目
編集脚注
編集- ^ “Game Ball: USC LB Malcolm Smith”. legendschannel.com (2009年12月1日). 2013年12月25日閲覧。
- ^ a b Tim Booth (2011年4月30日). “Seattle uses last pick on USC's Malcolm Smith”. シアトル・タイムズ. 2013年12月25日閲覧。
- ^ “Seahawks force 8 turnovers, wallop Cardinals, 58-0”. ESPN (2012年12月9日). 2013年12月25日閲覧。
- ^ “シーホークスのDEブルース・アービン、今季はOLBへ転向”. アメフトNewsJapan (2013年7月10日). 2013年12月25日閲覧。
- ^ Ashley Fox (2014年1月20日). “Stay away from Richard Sherman”. ESPN. 2014年1月25日閲覧。
- ^ 生沢浩 (2014年2月4日). “今季シーホークスを象徴、スーパーボウルMVP受賞のLBスミス”. NFLJAPAN.com. 2014年2月5日閲覧。
- ^ “Raiders Sign LB Malcolm Smith”. オークランド・レイダース (2015年3月11日). 2015年5月17日閲覧。
- ^ Conor Orr (2015年3月11日). “Malcolm Smith expected to sign with Oakland Raiders”. nfl.com. 2015年5月17日閲覧。
- ^ “Raiders Sign LB Malcolm Smith”. raiders.com (2015年3月11日). 2018年2月5日閲覧。
- ^ Eddie Paskal (2016年4月19日). “Malcolm Smith Talks 2016, Addition Of Bruce Irvin”. raiders.com. 2018年2月5日閲覧。
- ^ “Niners LB Malcolm Smith (pectoral) out for season”. NFL.com (2017年8月5日). 2018年2月5日閲覧。
- ^ “49ers Sign WR Nick Williams, Release LB Malcolm Smith”. 49ers.com (August 27, 2019). 2020年1月1日閲覧。
- ^ “Jaguars Sign Two Linebackers to Active Roster”. Jaguars.com (October 22, 2019). 2020年1月1日閲覧。
- ^ Phillips, Rob (December 17, 2019). “Gifford To IR; Cowboys Sign LB For Depth”. DallasCowboys.com. 2020年1月1日閲覧。
- ^ “Browns sign LB Malcolm Smith”. ClevelandBrowns.com. (August 23, 2020) August 29, 2020閲覧。
- ^ Michael Lev (2013年8月21日). “USC's Malcolm Smith tackles rare disorder”. ORANGE COUNTY REGISTER. 2013年12月25日閲覧。
外部リンク
編集- 通算成績と情報 NFL.com, or ESPN, or Pro-Football-Reference
- USC Trojans bio