マラスキーノ
マラスキーノ (Maraschino) とは、マラスカ種のサクランボを原料としたリキュール[1][2]。日本語表記ではマラスキノ[1]とも。また、カクテルのレシピ集では、マラスキーノ・チェリーとの区別のため、マラスキーノ・リキュールと表記する場合もある。本稿では、これらの表記ゆれにかかわらず、以降「マラスキーノ」という表記で統一する。
特徴
編集マラスキーノは、イタリア北部のトリエステ近郊や、クロアチア、スロベニアなどの名産として知られる。もともとマラスキーノは、アドリア海を挟んでイタリアの向かい側に位置するダルマチア地方で、神のお酒として伝統的に作られてきたリキュールであった[3]。
製造過程でサクランボの種子を破砕するため、アーモンドに似た独特の香気を呈するのが特徴。日本で「チェリー・ブランデー」というと、このマラスキーノのことを指すことが多い。なおマラスキーノ・チェリーは、本来このマラスキーノに浸漬して作るものだった。
マラスキーノを使ったカクテルの例
編集出典
編集- ^ a b 日本大百科全書(ニッポニカ)『マラスキノ』 - コトバンク。2019年1月19日閲覧。
- ^ 吉川敏明『イタリア料理教本』 下、柴田書店、2000年、252頁。ISBN 4-388-05848-3。
- ^ “Dover -名酒紀行|ルクサルド ・マラスキーノ(Vol.2)-”. ドーバー洋酒貿易株式会社. 2012年3月19日閲覧。