マライヤマネコPrionailurus planiceps)は、ネコ科ベンガルヤマネコ属に分類される食肉類。別名マレーヤマネコフラットヘッデドキャット[2]

マライヤマネコ
マレーヤマネコ
マライヤマネコ Prionailurus planiceps
保全状況評価
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 食肉目 Carnivora
: ネコ科 Felidae
: ベンガルヤマネコ属 Prionailurus
: マライヤマネコ P. planiceps
学名
Prionailurus planiceps
(Vigors & Horsfield, 1827)[1]
シノニム

Felis planiceps Vigors & Horsfield, 1827[2]

和名
マライヤマネコ[3]
英名
Flat-headed cat[1]

分布

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インドネシアボルネオ島スマトラ島)、タイ南部、ブルネイマレーシア[2][4]

模式産地はスマトラ島[1]

形態

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体長40-56cm[2][4]。尾長13-17cm[2][4]。体重1.5-2.2kg[2][4]。 頭部はやや扁平で細長く[4]、英名(flat-headed=平たい頭の)の由来になっている[2]。尾は短く[4]、体長の1/3-1/4[2]。全身は太く柔らかい体毛で被われる[2][4]。背面の毛衣は濃褐色で、灰色や淡黄色の斑点が入る[2]。腹面の毛衣は白く、吻端や顎、胸部には暗色斑が入る[4]。耳介の後方は黒い体毛で被われ、白い斑点が入る(虎耳状斑)[2]。頬に黒い縦縞が入る[4]

耳介は小型で丸みを帯びる[2][4]。虹彩は褐色[2]。四肢は細くて短く、指趾の間には水かきがある[2][4]。爪を引っ込めることができない[2]

分類

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亜種は認められていないが、マレー半島・スマトラ島個体群とボルネオ島個体群の分化の程度は大きいと考えられている[1]

生態

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森林や低木林、沼地などに生息し、水辺を好む[2][4]夜行性[2][4]

植生は動物食傾向の強い雑食で、魚類カエル爬虫類甲殻類などを食べるが[4]果実を食べることもある[2]

人間との関係

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干拓による生息地の破壊、油や重金属による汚染などにより、生息数は減少している[4]。生息地では法的に保護の対象とされ、狩猟や流通が禁止されている[4]

出典

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  1. ^ a b c d Kitchener A. C., Breitenmoser-Würsten Ch., Eizirik E., Gentry A., Werdelin L., Wilting A., Yamaguchi N., Abramov A. V., Christiansen P., Driscoll C., Duckworth J. W., Johnson W., Luo S.-J., Meijaard E., O’Donoghue P., Sanderson J., Seymour K., Bruford M., Groves C., Hoffmann M., Nowell K., Timmons Z. & Tobe S. (2017). “A revised taxonomy of the Felidae. The final report of the Cat Classification Task Force of the IUCN/SSC Cat Specialist Group”. Cat News Special Issue 11, pp. 1-80.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 成島悦雄「ネコ科の分類」、今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育2 (食肉目)』、東京動物園協会、1991年、150-171頁。
  3. ^ 川田伸一郎・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽創・姉崎智子・横畑泰志世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1–53頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 小原秀雄「マレーヤマネコ」、小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社、2000年、26、130頁。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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