マツダ・アンフィニMS-9
(マツダ・MS-9から転送)
アンフィニ MS-9 (Ẽfini MS-9) は、マツダが展開していた販売店ブランドアンフィニ(旧マツダオート)で、1991年11月から1994年6月にかけて販売されたEセグメントに属する高級セダンである。
マツダ・アンフィニMS-9 HD5S/HDES型[1] | |
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アンフィニ MS-9 フロント | |
アンフィニ MS-9 リア | |
概要 | |
製造国 | 日本 |
販売期間 | 1991年11月-1994年6月[2] |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドア サルーン |
駆動方式 | FR |
パワートレイン | |
エンジン |
2.5L V6 J5-DE型 3.0L V6 JE-ZE型 |
最高出力 |
J5-DE型 117kW (160PS) /6,000rpm JE-ZE型 147kW (200PS) /6,000rpm |
最大トルク |
J5-DE型 210N·m (21.5kgf·m) /3,500rpm JE-ZE型 270N·m (27.7kgf·m) /3,500rpm |
変速機 | 4速AT |
前 | マルチリンク式 |
後 | マルチリンク式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,850mm |
全長 | 4,925mm |
全幅 | 1,795mm |
全高 | 1,380mm |
車両重量 | 1,590-1,640kg |
系譜 | |
後継 | センティアに統合 |
車名のMS-9は、英語で「大いなる思い」を意味するMegalo Spiritsの頭文字と車格を示す9とを組み合わせできた造語で、「無限大に広がる喜びを提供するサルーン」の意味合いが込められている。
概要
編集1991年10月発売[3]。当時マツダが推し進めていた販売店舗網の多チャンネル化に伴い、同年5月に発売されたセンティアをベースに、フロントグリルやアルミホイールといった主要パーツの一部意匠変更を施したモデルで、アンフィニにおけるフラッグシップモデルとして位置づけられていた。
主要パーツの一部意匠変更のほか、センティアには設定されない「ブラックフォレストマイカ」がMS-9の専用色としてボディカラーに設けられるなど差別化は図られたものの、ボディやエンジンといった基盤メカニズムをすべて共有するためか、両車を事実上の同一モデルとして捉える向きがある[4]。
バブル崩壊とマツダの経営悪化に伴い、1993年12月[5]をもって販売終了となり、翌1994年1月にマイナーチェンジを実施するセンティアに統合される形で同年6月に販売を終了した。
ラインナップ
編集グレード名称 | 生産年度 | 車両型式 | 排気量 | 新車価格 | 備考 |
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25タイプI | 1991年10月-1993年6月 | E-HD5S | 2.494L | 275.0万円 | |
25タイプII | 299.0万円 | ||||
30タイプIII | E-HDES | 2.954L | 358.0万円 | ||
30タイプIV | 414.0万円 | ||||
30タイプJ | 1992年10月-1993年6月 | 367.0万円 | アンフィニ店開業1周年を記念した特別仕様車「30タイプJ」を新設定。 | ||
25タイプSE | 1993年6月-1994年6月 | E-HD5S | 2.494L | 282.6万円 | 一部改良を実施。 「25タイプI」を廃止するとともに、「25タイプSE」、「25タイプIII」、「30タイプJ」を新設定。 |
25タイプII | 300.0万円 | ||||
25タイプIII | 320.0万円 | ||||
30タイプJ | E-HDES | 2.954L | 317.0万円 | ||
30タイプIII | 350.0万円 | ||||
30タイプIV | 414.0万円 |
脚注
編集注釈・出典
編集- ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第62号12ページより。
- ^ “アンフィニMS-9”. トヨタ自動車株式会社 (2020年1月25日). 2020年1月25日閲覧。
- ^ 1991年5月から同年10月までの間、旧マツダオート店としてセンティアを販売していた。
- ^ Gazooホームページ>名車館>国名【メーカー・ブランド】一覧>アンフィニ>1991年 アンフィニ・MS-9 30タイプIV Archived 2005年2月8日, at the Wayback Machine.
- ^ “MS-9(マツダ)のカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月25日). 2020年1月25日閲覧。