マスター・キイ』(英語: The Master Key, 「主鍵」の意)は、1914年(大正3年)製作・公開、ユニヴァーサル・フィルム・マニュファクチャリング・カンパニー(現在のユニバーサル・ピクチャーズ)製作・配給によるアメリカ合衆国サイレント映画シリアル・フィルムである[1]。日本で最初に公開された連続活劇として知られる[2][3]

マスター・キイ
The Master Key
監督 ロバート・Z・レナード
脚本 ロバート・Z・レナード
原作 ジョン・フレミング・ウィルソン
出演者 ロバート・Z・レナード
エラ・ホール
ハリー・カーター
製作会社 ユニヴァーサル・フィルム・マニュファクチャリング・カンパニー
配給 アメリカ合衆国の旗 ユニヴァーサル・フィルム・マニュファクチャリング・カンパニー
日本の旗 播磨ユニヴァーサル商会
公開 アメリカ合衆国の旗 1914年11月16日
日本の旗 1915年9月30日
上映時間 約300分(2巻もの全15話 各話約20分)
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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略歴・概要

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1914年(大正3年)、ユニヴァーサル・フィルム・マニュファクチャリング・カンパニーが同社の最初のシリアル・フィルムであるフランシス・フォード監督の『國寶』(別題『ルシル・ラヴ』、Lucille Love, Girl of Mystery [4])に続いて製作・配給した、同社第2作のシリアル作品である。原作はジョン・フレミング・ウィルソンによる同名の新聞連載小説で、本作の毎週の公開に連動してメディアミックス的に連載され、後に単行本として出版された際には、本作のスチル写真が掲載された[1]。本作は、同年11月16日に全米で封切られた[1]

監督・主演のロバート・Z・レナード、主演女優のエラ・ホールのほか、のちに映画監督となるルパート・ジュリアンや、彼ら同様、1916年(大正5年)にユニヴァーサル傘下で設立されるブルーバード映画でスター女優となるクレオ・マディソンも本作に出演している[1]

日本では、1915年(大正4年)9月30日浅草公園六区電気館を皮切りに毎週連続で公開された[2]。配給は、同年7月に東京市京橋区南伝馬町3丁目14番地(現在の東京都中央区京橋3丁目)に設立された播磨ユニヴァーサル商会[5]が行なった。同社は同作に引き続き、フランシス・フォード監督の新作シリアル『名金』を同年10月10日に浅草公園六区の帝国館で封切り、この2作は大ヒットとなった[2]。ユニヴァーサルのシリアル第1作『國寶』も、この2作の公開後の翌1916年7月に公開された[6]

本作の原版・上映用プリント等は既に散逸しているが、米国議会図書館フィルム・アーカイヴに第5話だけが保存されている[7]

スタッフ・作品データ

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キャスト

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クレジット順

関連事項

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  1. ^ a b c d The Master Key, Internet Movie Database (英語), 2010年7月11日閲覧。
  2. ^ a b c d 日本映画発達史 I 活動写真時代』 、田中純一郎中公文庫、1975年12月10日 ISBN 4122002850, p.254-255.
  3. ^ a b 『20世紀アメリカ映画事典』、編・畑暉男カタログハウス、2002年4月、ISBN 4905943507, p.35.
  4. ^ Lucille Love: The Girl of Mystery - IMDb(英語), 2010年7月11日閲覧。
  5. ^ 『日本映画発達史 I 活動写真時代』、p.257.
  6. ^ 『20世紀アメリカ映画事典』、p.47.
  7. ^ The Master Key, silentera.com (英語), 2018年11月29日閲覧。
  8. ^ John Fleming Wilson - IMDb(英語), 2010年7月11日閲覧。
  9. ^ Jean Hathaway - IMDb(英語), 2010年7月11日閲覧。
  10. ^ Alfred Hickman - IMDb(英語), 2010年7月11日閲覧。
  11. ^ Charles Manley - IMDb(英語), 2010年7月11日閲覧。
  12. ^ James Robert Chandler - IMDb(英語), 2010年7月11日閲覧。

外部リンク

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