マスター・オブ・リアリティ
『マスター・オブ・リアリティ』 (Master of Reality) は、イギリスのヘヴィメタルバンド、ブラック・サバスが1971年にリリースした3rdアルバム。
『マスター・オブ・リアリティ』 | ||||
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ブラック・サバス の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ヘヴィメタル | |||
時間 | ||||
レーベル |
ヴァーティゴ(オリジナル) キャッスル→サンクチュアリ(リイシュー) ワーナー・ブラザース・レコード | |||
プロデュース | ロジャー・ベイン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ブラック・サバス アルバム 年表 | ||||
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概要
編集ギタリストのトニー・アイオミは、このアルバムからギターのチューニングを1音半下げることを試み始めた。弦のテンションを減らして、自身の傷ついた指[注 1]でも弾きやすくするためである。これによって、より低くドロドロとしたトーンが生まれ、このアルバムのトレードマークとなった。
歌詞では、ドラッグ・孤独・戦争・神などがテーマとされた。「アフター・フォーエヴァー」では作詞にトニー・アイオミがクレジットされ[注 2]、キリスト教的なテーマが歌われている。
オリジナルのアメリカ盤では、いくつかの曲にサブタイトルがつけられ、実際よりも多くの曲が収録されているように見せかけられていた。「チルドレン・オブ・ザ・グレイヴ」のコーダ部分は「The Haunting」、「ロード・オブ・ジス・ワールド」のイントロ部分は「Step Up」、「イントゥ・ザ・ヴォイド」のイントロ部分は「Deathmask」というタイトルがそれぞれつけられていた[注 3]。また、オリジナルのアメリカ盤ではアルバムタイトルが「マスターズ・オブ・リアリティ」という風に誤って印刷されてもいた。
イギリスではこのアルバムはチャート5位に達した。アメリカでは、ビルボードのポップアルバムチャートで8位となった。『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・グレイテスト・アルバム500』に於いて、234位にランクイン[4]。
デビュー以来のブラック・サバスのプロデューサーであるロジャー・ベインは、このアルバムを最後に降板した。
アルバムの多くの曲が「リユニオン・ツアー」で演奏された。
収録曲
編集- スウィート・リーフ - "Sweet Leaf" - 5:05
- アフター・フォーエヴァー -"After Forever" - 5:26
- エンブリオ - "Embryo" - 2:18
- チルドレン・オブ・ザ・グレイヴ - "Children of the Grave" - 5:17
- オーキッド - "Orchid" - 1:31
- ロード・オブ・ジス・ワールド - "Lord of This World" - 5:26
- ソリテュード - "Solitude" - 5:12
- イントゥ・ザ・ヴォイド - "Into the Void" - 6:12
参加ミュージシャン
編集その他
編集- キーフ - 写真、ポスターデザイン
- マイク・スタンフォード - アートディレクション
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ BLACK SABBATH | Artist | Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示される - 2015年3月15日閲覧
- ^ charts.de - 2014年7月28日閲覧
- ^ Master of Reality - Black Sabbath | Awards | AllMusic
- ^ “The 500 Greatest Albums of All Time” (英語). Rolling Stone (2020年9月22日). 2021年12月28日閲覧。