マクシム・マルチェンコ
マクシム・ミハイロヴィッチ・マルチェンコ(ウクライナ語:Максим Михайлович Марченко、1983年2月10日 - )は、ウクライナの政治家、軍人である。ウクライナ陸軍大佐。2022年3月1日から2023年3月15日までオデーサ州知事を務めた。
マクシム・マルチェンコ Максим Марченко | |
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生年月日 | 1983年2月10日(41歳) |
出生地 |
ソビエト連邦 ウクライナ・ソビエト社会主義共和国 スラヴャンスク |
出身校 |
イワン・チェルニャホフスキー記念ウクライナ国防大学校 ハルキウ陸軍機甲学校 |
所属政党 | 無所属 |
オデーサ州知事 | |
在任期間 | 2022年3月1日 - 2023年3月15日 |
大統領 | ウォロディミル・ゼレンスキー |
マクシム・マルチェンコ Максим Марченко | |
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所属組織 | ウクライナ陸軍 |
軍歴 |
2005年–2022年 アイダール大隊長第28独立機械化旅団長 |
最終階級 | 大佐 |
戦闘 |
経歴
編集マクシム・マルチェンコは、1983年2月10日にドネツィク州スラヴャンスクで生まれた。2005年にハルキウ陸軍機甲学校を卒業後、イワン・チェルニャホフスキー記念ウクライナ国防大学校指揮幕僚研究所で学んだ[1]。
ドンバス戦争
編集2014年4月12日、故郷スラヴャンスクが親ロシア派の分離主義勢力に占拠された[2][3]。マルチェンコはスームィ州のアフトゥイルカ市付近で国境警備に当たっていた[4]。ホルリウカで最初の戦闘となり[4]、以後東部戦線で活躍した[5]。この戦争は、明確な前線がなく、部隊の責任範囲が100kmに達することもあることが最大の困難だと語った[4]。
2015年から2017年まで、ウクライナ軍の突撃大隊の一つである第24独立突撃大隊(アイダール大隊)司令官を務めた[5]。
2017年、第92独立機械化旅団の副司令官に就任した[6]。
2019年4月、大佐に昇格した[4]。
オデーサ州知事
編集2022年のロシアのウクライナ侵攻を受け、3月1日、セルヒイ・ヒリネヴェツキーの後任としてオデーサ州知事に就任した[7][8][9]。3月15日、マルチェンコは副知事にアナトリー・ヴォロカエフを任命した[10]。同日、マルチェンコはベルナール=アンリ・レヴィとオデーサで会談した[11]。
4月14日、ロシア黒海艦隊の旗艦モスクワで火災発生後に弾薬が爆発し、同艦が「重大な損傷」を被ったことを受け、マルチェンコはメッセージアプリのテレグラムで、「ネプチューンミサイルがロシア艦に重大な損傷を与えた。ウクライナに栄光あれ!」と投稿した[12]。4月27日、オデーサ地方のドニエストル川河口に架かる橋が、ロシアによる度重なるミサイル攻撃により運用停止になり、修復作業が進められていると述べた[13]。
2023年3月15日、オデーサ州知事を解任された[14]。
脚注
編集- ^ “«Ми не здамо Одесу!» – керівник військово-цивільної адміністрації Максим Марченко” (ウクライナ語). armyinform.com.ua. 2022年5月18日閲覧。
- ^ “Ukraine crisis: Protesters declare Donetsk 'republic'” (英語). BBC News. (2014年4月7日) 2022年5月18日閲覧。
- ^ “Armed pro-Russian extremists launch coordinated attacks in Donetsk Oblast, seize regional police headquarters, set up checkpoints (UPDATE) - Apr. 12, 2014”. KyivPost (2014年4月12日). 2022年5月18日閲覧。
- ^ a b c d “Від командира роти до командира бригади під час війни: історія офіцера зі Слов’янська” (ウクライナ語). ПАТРІОТ ДОНБАСУ. 2022年5月18日閲覧。
- ^ a b “Максим Марченко - досье, биография, фото, последние новости” (ロシア語). Парламент.UA. 2022年5月18日閲覧。
- ^ “Командир одесской мехбригады досрочно получил очередное звание | Новости Одессы”. dumskaya.net. 2022年5月18日閲覧。
- ^ “УКАЗ ПРЕЗИДЕНТА УКРАЇНИ №90/2022”. Офіс Президента України. 2022年5月18日閲覧。
- ^ “Zelensky replaces heads of Odesa, Cherkasy regional state administrations” (英語). www.ukrinform.net. 2022年5月18日閲覧。
- ^ “ロシア、ウクライナ南部で進軍-オデッサ付近に上陸計画”. Bloomberg.com. 2022年5月18日閲覧。
- ^ “Глава Одесской ОВА Марченко уволил с должности заместительницу Светлану Фабрикант” (ロシア語). 24 Канал. 2022年5月18日閲覧。
- ^ “Известный европейский философ приехал в Украину: обещает помочь с "закрытым небом"” (ロシア語). Телеграф (2022年3月15日). 2022年5月18日閲覧。
- ^ “🇺🇦Максим Марченко/ Одеська ОДА (ОВА)”. Telegram. 2022年5月18日閲覧。
- ^ “Мост через Днестровский лиман в Одесской области закрыт из-за повторного ракетного удара оккупантов | Новости Одессы”. dumskaya.net. 2022年5月18日閲覧。
- ^ “УКАЗ ПРЕЗИДЕНТА УКРАЇНИ №150/2023”. ウクライナ大統領府. 2024年10月29日閲覧。
外部リンク
編集- 🇺🇦Максим Марченко/ Одеська ОДА (ОВА) (@odeskaODA) - Telegram