マウント・オーガスタス
マウント・オーガスタス(Mount Augustus)は、オーストラリアの西オーストラリア州カーナボン(英語版)から東に約450kmの地点にある、世界最大の一枚岩である。
マウント・オーガスタス | |
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地域 | オーストラリア |
最寄り | ミーカサラ |
座標 | 南緯24度19分32秒 東経116度50分34秒 / 南緯24.32556度 東経116.84278度座標: 南緯24度19分32秒 東経116度50分34秒 / 南緯24.32556度 東経116.84278度 |
面積 | 92 km² |
創立日 | 1989年 |
概要
編集マウント・オーガスタスという呼び名の由来は、フランシス・グレゴリー (Francis Gregory) が1858年6月3日に登頂した時、彼の兄弟のオーガスタスにちなんで名付けた事による[1]。
アボリジニのワジャリ族 (wadjari) の人々からはバリングラ (Burringurrah) と呼ばれている[2]。
底面積が4,795haあり、一枚岩としては2番目に大きいウルル(エアーズロック)の約2.5倍の大きさとなる。比高858m、標高は1,105m。
マウント・オーガスタスは今から十数億年前、原生代初期に古代の海底に砂や石が堆積して生まれた。これらの堆積物は砂岩や礫岩の地層を造り、地殻の変動で収縮され隆起したのである。この砂岩と礫岩は、35km西南西にあるマウント・フィリップ (Mount Phillip) を含む広い地域を覆っている。マウント・オーガスタスの下にある花崗岩は、16億5千万年前のものと判っており、その歴史の古さを伝えている。
その巨大さゆえ、麓と山頂の往復には約6時間かかるという。周辺はマウント・オーガスタス国立公園 に指定されている。気候の変動により多少のズレがあるものの、おおむね7月から10月にかけて咲く野花が見ものである。またその時期のマウント・オーガスタスでは、ムラムラの群生がみられる。