マイク・ダンリービー・ジュニア

アメリカのバスケットボール選手

マイケル・ジョセフ・ダンリービー・ジュニアMichael Joseph Dunleavy Jr., 1980年9月15日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州フォートワース出身の元プロバスケットボール選手。NBAゴールデンステート・ウォリアーズなどに所属し、現在はウォリアーズのGMを務めている。身長206cm、体重105kg。主なポジションはスモールフォワード。父親は元バスケットボールコーチで同姓同名のマイク・ダンリービー

マイク・ダンリービー
Mike Dunleavy
ミルウォーキー・バックスでのダンリービー
(2013年)
ゴールデンステート・ウォリアーズ GM
役職 ゼネラルマネージャー
所属リーグ NBA
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1980-09-15) 1980年9月15日(44歳)
出身地 テキサス州の旗 テキサス州フォートワース
身長(現役時) 206cm (6 ft 9 in)
体重(現役時) 104kg (229 lb)
ウィングスパン(現役時) 210cm  (6 ft 11 in)
キャリア情報
出身 デューク大学
NBAドラフト 2002年 / 1巡目 / 全体3位[1]
プロ選手期間 2002年–2017年
ポジション SF / SG
背番号歴 10, 34, 17, 3
選手経歴
2002-2007
2007-2011
2011-2013
2013-2016
2016
2016-2017
ゴールデンステート・ウォリアーズ
インディアナ・ペイサーズ
ミルウォーキー・バックス
シカゴ・ブルズ
クリーブランド・キャバリアーズ
アトランタ・ホークス
経歴
エグゼクティブ時代:
2019-2023ゴールデンステート・ウォリアーズ (A-GM)
2023-ゴールデンステート・ウォリアーズ (GM)
受賞歴
選手時代
エグゼクティブ時代
Stats Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

経歴

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学生時代

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イエズス会系列の高校卒業後はバスケットボールの名門デューク大学へ入学。オールラウンドな活躍に、コーチKことマイク・シャシェフスキーには「グラント・ヒル以来、最も多才な選手」と言わしめた。

ゴールデンステート・ウォリアーズ

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2002年のNBAドラフトにて1巡目全体3位でゴールデンステート・ウォリアーズから指名された。ルーキーイヤーとなる2002-03シーズンから82試合フル出場(内3試合先発)を果たした。2年目の2003-04シーズンには先発の座を確保し、成績を上昇させた。

2005年11月にウォリアーズとの5年総額4,400万ドルの延長契約に合意した[1]。チームは他にも2004年オフにはアドナル・フォイルと、そしてダンリービーと時を同じくしてトロイ・マーフィーとも高額契約を結んだため、チームの財政事情を圧迫した。このような出来事から、2005-06シーズンはファンから厳しい目で評価されるようにもなった(また、2005-06シーズンは前年より成績が下降したので、それが拍車をかけている)。

2006-07シーズンはヘッドコーチにドン・ネルソンが就任。方針から、当初はパワーフォワードへのコンバートが予想されたが、最終的にはスモールフォワードに落ち着いた。しかしながら2007年1月17日アル・ハリントンスティーブン・ジャクソンシャルーナス・ヤシケヴィチュスとの交換で、トロイ・マーフィー、キース・マクリードアイク・ディオグと共にインディアナ・ペイサーズへ移籍した。

インディアナ・ペイサーズ

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ペイサーズ時代のダンリービー

ペイサーズに移籍して2年目の2007-08シーズン、ダンリービーはシューターとしての才能を開花させるようになる。スリーポイントシュート成功率42.4%は彼のキャリア平均を大きく上回る数字であると共に、リーグ全体でも11位にランクされた。得点アベレージもキャリア平均を大きく上回る19.1得点を記録し、故障者が続出し苦境に立たされていたチームを、ダニー・グレンジャーと共に支えた。

ミルウォーキー・バックス

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2011年12月10日にミルウォーキー・バックスへ移籍し[2]、控えの得点源として貢献した2012-13シーズンには3ポイント成功率42.8%を記録し、プレーオフにも進出したが、マイアミ・ヒートにスイープ負けを喫してシーズンを終えた。

シカゴ・ブルズ

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2013年7月10日にシカゴ・ブルズとの2年総額600万ドルの契約に合意した[3][4]。2013-14シーズンは、久々に先発出場が増え、プレーオフも全試合に先発出場し1試合平均13.2得点、3ポイント46.2%と好成績を残したが、デリック・ローズ不在のブルズに1stラウンドの壁は厚く、1勝したのみで下位シードのワシントン・ウィザーズに敗退した。

2015年1月1日のデンバー・ナゲッツ戦で右足首を負傷し、1ヶ月以上の欠場を余儀なくされた[5]

7月14日にブルズとの3年総額1,440万ドルの再契約に合意した[6][7]

クリーブランド・キャバリアーズ

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2016年7月7日にアルベルト・ミラジェスのドラフト交渉権とのトレードで、ウラジーミル・ヴェレミエンコのドラフト交渉権と共にクリーブランド・キャバリアーズへ移籍した[8]

アトランタ・ホークス

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2017年1月7日にカイル・コーバーとのトレードで、モー・ウィリアムズ、将来のドラフト1巡目指名権と共にアトランタ・ホークスへ移籍した[9]

引退後

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2018年にウォリアーズのスカウトに就任し、翌年9月に同チームのアシスタントGMに就任した[10]。 2023年6月16日に、前GMのボブ・マイヤーズが同30日に退任するのに伴い、ウォリアーズのGMに昇格した。

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
  リーグリーダー

レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2002–03 GSW 82* 3 15.9 .403 .347 .780 2.6 1.3 .6 .2 5.7
2003–04 75 69 31.1 .449 .370 .741 5.9 2.9 .9 .2 11.7
2004–05 79 79 32.5 .451 .388 .779 5.5 2.6 1.0 .3 13.4
2005–06 81 68 31.8 .406 .285 .778 4.9 2.9 .7 .4 11.5
2006–07 39 6 26.9 .449 .346 .772 4.8 3.0 1.0 .3 11.4
IND 43 43 35.6 .454 .283 .792 5.7 2.6 1.1 .2 14.0
2007–08 82* 82* 36.0 .476 .424 .834 5.2 3.5 1.0 .4 19.1
2008–09 18 14 27.5 .401 .356 .815 3.8 2.4 .7 .5 15.1
2009–10 67 15 22.2 .410 .318 .842 3.5 1.5 .6 .2 9.9
2010–11 61 44 27.6 .462 .402 .800 4.5 1.7 .7 .5 11.2
2011–12 MIL 55 3 26.3 .474 .399 .811 3.7 2.1 .5 .1 12.3
2012–13 75 3 25.9 .442 .428 .820 3.9 1.9 .5 .5 10.5
2013–14 CHI 82* 61 31.5 .430 .380 .854 4.2 2.3 .8 .6 11.3
2014–15 63 63 29.2 .435 .407 .805 3.9 1.8 .6 .3 9.4
2015–16 31 30 22.7 .410 .394 .784 2.7 1.3 .5 .3 7.2
2016–17 CLE 23 2 15.9 .400 .351 .737 2.0 .9 .3 .1 4.6
ATL 30 0 15.8 .438 .429 .846 2.3 1.0 .3 .2 5.6
通算 986 585 27.7 .441 .377 .803 4.3 2.2 .7 .3 11.2

プレーオフ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2011 IND 5 0 14.4 .350 .300 .667 1.2 1.6 .8 .0 5.0
2013 MIL 4 0 22.8 .567 .438 .889 4.0 2.0 .5 .0 12.3
2014 CHI 5 5 32.6 .472 .462 .667 3.6 2.4 .6 .2 13.2
2015 12 12 32.4 .489 .482 .947 4.0 2.6 .8 .4 10.9
2017 ATL 6 0 8.8 .429 .400 1.000 .8 .3 .2 .0 2.0
通算 32 17 24.0 .480 .451 .840 2.9 1.9 .6 .2 8.8

脚注

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  1. ^ Dunleavy signs deal hours ahead of deadline”. ESPN (2005年10月31日). 2018年8月30日閲覧。
  2. ^ von Horn, Steve (2011年12月10日). “Mike Dunleavy Signing: You Can Like It For 'Basketball Reasons'”. BrewHoop.com. SB-Nation. 2015年12月4日閲覧。
  3. ^ Bulls sign free agent guard/forward Mike Dunleavy”. NBA.com (2013年7月10日). 2013年8月31日閲覧。
  4. ^ Harper, Zach (2013年7月1日). “Report: Mike Dunleavy, Chicago Bulls verbally agree to two-year deal”. CBSSports.com. 2013年7月1日閲覧。
  5. ^ Johnson, K.C. (2015年1月9日). “Bulls' Mike Dunleavy to have MRI on nagging ankle injury”. ChicagoTribune.com. Chicago Tribune. 2015年1月9日閲覧。
  6. ^ “Bulls sign Mike Dunleavy”. NBA.com. (2015年7月14日). http://www.nba.com/bulls/news/bulls-sign-mike-dunleavy 2015年7月14日閲覧。 
  7. ^ Wojnarowski, Adrian (2015年7月1日). “Sources: Mike Dunleavy agrees to deal to return to Bulls”. Sports.Yahoo.com. https://sports.yahoo.com/news/sources--mike-dunleavy-agrees-to-deal-to-return-to-bulls-094258629.html 2015年7月14日閲覧。 
  8. ^ Cavaliers Acquire Forward Mike Dunleavy From Chicago”. NBA.com (2016年7月7日). 2016年7月7日閲覧。
  9. ^ Hawks Acquire First Round Pick, Dunleavy & Williams From Cavs For Kyle Korver”. NBA.com (2017年1月7日). 2017年1月7日閲覧。
  10. ^ Mike Dunleavy named as Golden State Warriors Assistant GM”. Ball Durham (2019年9月3日). 2021年12月18日閲覧。

外部リンク

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