ポール・ステッビングズ
クリストファー・ポール・ステッビングズ(英語: Christopher Paul Stebbings)、MBEは俳優・演出家であり、TNT(The New Theatre)ミュージック・シアターとアメリカン・ドラマ・グループ・ヨーロッパの芸術監督である[1][2]。
背景
編集ノッティンガムに生まれ、ブリストル大学で演劇を学んだ[3]。ポーランド及びイギリスのトリプル・アクション・シアターでイェジー・グロトフスキによるグロトフスキ・メソッドを学んだ[4]。ステッビングズは1980年にTNT (The New Theatre) ミュージック・シアターを創設し、英国内での作品製作については定期的にアーツカウンシルからの補助を受けるようになった。ノッティンガム・プレイハウスとTNTに俳優として出演もし、サウス・ヨークシャー・シアター、グラスゴーのパラゴン・アンサンブル、ミュンヘンのタムズ・シアター、サンクトペテルブルクコメディ・シアター、ギリシャのアテネコンサートホール、テアトロ・ディオニソ・コスタリカなどのために台本執筆や演出を行った。
ヨーロッパ、アジア、中東で上演ツアーを実施している[5]。フェスティバルへの参加としては、ミュンヘン・ビエンナーレで賞を獲得した『ジャズの魔法使い』 (Wizard of Jazz) のほか[6]、ニューヨークでのオフ・ブロードウェイ・フェスティバルなどがある。エディンバラ・フェスティバルで賞をとった『シャーロック・ホームズ殺人事件』 (The murder of Sherlock Holmes) ではタイトルロールを演じた。ヨーロッパで公演を行う際はADG Europeという名称を用い、例年ツアーを行っている日本ではインターナショナルシアターカンパニーロンドン(International Theatre Company London、ITCL)として知られている[6]。
ステッビングズはミュンヘン在住である。
顕彰
編集2013年、エリザベス2世の誕生記念日の大英帝国勲章叙勲で、ステッビングズはMBEに任ぜられた。アジアで英国演劇の普及活動を行い、英国文化についての啓蒙を行った功績によるものである[7]。
主な上演作品
編集脚注
編集- ^ “Interview: Paul Stebbings of TNT Theatre”. Time Out Beijing. 23 August 2014閲覧。
- ^ “From the cabinet to the nursery”. Malta Today. 23 August 2014閲覧。
- ^ Short biography of Stebbings Archived 2012年10月9日, at the Wayback Machine. British Council, official website. Retrieved December 24, 2010
- ^ “芸術監督ポール・ステッピングズ”. Stageplay. 2019年12月31日閲覧。
- ^ “Shakespeare’s most Powerful Tragedy Lands in Beijing”. ChinaCulture.org. 2015年9月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月23日閲覧。
- ^ a b “インターナショナルシアターカンパニーロンドン(ITCL)について”. Stageplay. 2016年7月4日閲覧。
- ^ "No. 60534". The London Gazette (Supplement) (英語). 15 June 2013. p. 26.
- ^ “Macbeth comes to town”. Tel Aviv Fever. 23 August 2014閲覧。
- ^ Real, Hermann J. (2005). The Reception of Jonathan Swift in Europe. Bloomsbury Academic. p. 281. ISBN 9780826468475 23 August 2014閲覧。
- ^ Rudlin, John (1994). Commedia Dell'Arte: An Actor's Handbook. Routledge. pp. 220, 223, 224, 225. ISBN 978-0415047708 23 August 2014閲覧。
- ^ Plays and Players, Issues 472-477. Hansom Books. (1993). p. 73 23 August 2014閲覧。