ポンヌフ
パリの橋
ポンヌフ(仏: Pont Neuf)は、フランスの首都パリのセーヌ川に架かる橋で、シテ島の先端を横切る2つの短い橋であるが、2つ合わせて1の橋と考える。ポンヌフは、フランス語で「新しい橋」の意味である[1]が、16世紀から17世紀にかけて建設されたものであり、パリに現存する最古の橋である[2]。
ポンヌフ | |
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基本情報 | |
国 | フランス |
所在地 | パリ |
交差物件 | セーヌ川 |
設計者 施工者 |
ジャック・アンドルーエ・デュ・セルソー フランソワ・デ・ズィル ギヨーム・マルシャン チボー・メテゾー |
建設 | 1578-1607年 |
座標 | 北緯48度51分24秒 東経2度20分27秒 / 北緯48.85667度 東経2.34083度座標: 北緯48度51分24秒 東経2度20分27秒 / 北緯48.85667度 東経2.34083度 |
構造諸元 | |
形式 | アーチ橋 |
材料 | 石 |
全長 | 238m |
幅 | 22m |
関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
カナ表記はポンヌフまたはポン・ヌフであるが、「ポン」に「橋」の意味があり、ポンヌフ橋という表記は二重表現になる。
概要
編集橋はシテ島の西端(下流側)をかすめて、セーヌ川左岸(南岸パリ6区側)と同右岸(北岸パリ1区側)とを結んでいる。シテ島の南側にアーチが5つ、北側にアーチが7つあり、全長238m、幅22m。
橋の建設はアンリ3世によって決定され、1578年に起工、1607年に竣工した。橋は当時一般的であった小さなアーチを連続させる構造を持っている。当初から多くの交通で賑わい、長期にわたってパリで最も幅の広い橋であった。橋はたびたび修理を受けてきたが、その基本的構造は建築当時のままであり、「ポンヌフのように丈夫」ということわざも生まれたほど頑丈な橋である[3][4]。
パリの旧市街の中心にあり、歴史的に多くの事件の現場となってきた。
交通
編集隣の橋
編集ポンヌフを描いた美術作品
編集-
(画)N.J.B.ラグネ(1777)
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(画)ジュゼッペ・カネッラ(1832)
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(画)ピエール=オーギュスト・ルノワール(1872)
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(画)アーサー・ジョゼフ・メドーズ(1897)
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(画)カミーユ・ピサロ(1901)
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(画)アルベール・ルブール(1905)
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(画)ユリウス・パウルセン(1911)
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(画)アルベール・マルケ
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(画)エマ・チャドウィック
脚注・出典
編集- ^ “デジタル大辞泉の解説”. コトバンク. 2018年2月25日閲覧。
- ^ なお "Neuf" が仏語の「9」であり「9番の橋」という解釈も可能ではあるがその意味ではない
- ^ 森岡周 (2005年6月2日). “パリに恋して;ポンヌフ(Pont-Neuf)のように”. 認知神経リハビリテーション学会. 2018年11月23日閲覧。
- ^ 『フランス文化読本』 2014, p. 18.
参考文献
編集- 田村毅監修 著、鈴木雅生・福島勲 編『フランス文化読本 フランスを知るための16の窓』丸善出版、2014年。ISBN 978-4-621-08746-6。