ボールズ・トゥ・ザ・ウォール
『ボールズ・トゥ・ザ・ウォール』(Balls to the Wall)は、ドイツのヘヴィメタル・バンド、アクセプトが1983年に発表した5作目のスタジオ・アルバム。
『ボールズ・トゥ・ザ・ウォール』 | ||||
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アクセプト の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1983年7月 - 8月ケルン Dierks Studios | |||
ジャンル | ヘヴィメタル、パワーメタル | |||
時間 | ||||
レーベル |
RCAレコード ポートレイト・レコード | |||
プロデュース | アクセプト | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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アクセプト アルバム 年表 | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
「Balls to the Wall」 - YouTube |
背景
編集本作を制作していた当時、ウド・ダークシュナイダーは一時的にバンドを脱退しており、ウルフ・ホフマンは2002年のインタビューにおいて「違う奴とやってみたけど、結局それはそれで間違っていて、適任の奴は見つからなかった」「誰を代役にしようとしたかは思い出せない。君が名前を知っているような奴じゃないな。俺が覚えている限りでは、ウドが最初に脱退したのは『ボールズ・トゥ・ザ・ウォール』をレコーディングしていた頃だった」と語っている[4]。本作ではマネージャーのギャビー・ホークが「デフィ」という変名で全曲の歌詞を書き、以後の作品でもデフィが作詞を担当するようになった[5]。
ハーマン・フランクは本作を最後に一度バンドを脱退するが、2005年の再々結成ツアーより復帰している。
反響
編集母国ドイツにおいて自身初のアルバム・チャート入りを果たし、最高59位を記録[2]。スウェーデンでは前作『レストレス・アンド・ワイルド』(1982年)に引き続きアルバム・チャート入りして、1983年11月15日付のチャートにおいて初登場10位を記録[1]。
また、アクセプトは本作でアメリカ進出も果たした。タイトル曲のミュージック・ビデオがMTVでヘヴィ・ローテーションとなって[6]、本作はBillboard 200で最高74位を記録[3]。更に1990年11月には、RIAAによってゴールドディスクに認定された[7]。
評価
編集Eduardo Rivadaviaはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、タイトル曲を「歌詞はヒステリックでナンセンスとはいえ、その後広く知られていく、モダンでゆっくりと行進するようなメタル・アンセムの典型を示した、拳を掲げずにいられない名曲」と評し、本作を「前作『レストレス・アンド・ワイルド』と同様、極めて重要なヘヴィメタル・アルバムであり、金銭的に余裕のあるファンは両方とも押さえるべき」と評している[8]。また、VH1クラシックによる2012年の企画「America's Hard 100」(140万の投票に基づくハードロック/ヘヴィメタルの名曲のランキング)では、タイトル曲「ボールズ・トゥ・ザ・ウォール」が5位にランク・インした[9]。
収録曲
編集全曲ともウド・ダークシュナイダー、ウルフ・ホフマン、ピーター・バルテス、ステファン・カウフマン、デフィの共作。
- ボールズ・トゥ・ザ・ウォール "Balls to the Wall" – 5:43
- ロンドン・レザーボーイズ "London Leatherboys" – 3:57
- ファイト・イット・バック "Fight It Back" – 3:33
- ヘッド・オーヴァー・ヒールズ "Head Over Heels" – 4:24
- 略奪の報い "Losing More Than You've Ever Had" – 5:07
- ラヴ・チャイルド "Love Child" – 3:34
- ターン・ミー・オン "Turn Me On" – 5:11
- ルーザーズ・アンド・ウィナーズ "Losers and Winners" – 4:19
- 闇の支配者 "Guardian of the Night" – 4:24
- ウィンタードリームス "Winterdreams" – 4:52
カヴァー
編集- ボールズ・トゥ・ザ・ウォール
- ヘッド・オーヴァー・ヒールズ
- ターン・ミー・オン
参加ミュージシャン
編集- ウド・ダークシュナイダー - ボーカル
- ウルフ・ホフマン - ギター
- ハーマン・フランク - ギター
- ピーター・バルテス - ベース
- ステファン・カウフマン - ドラムス
脚注
編集- ^ a b swedishcharts.com - Accept - Balls To The Wall
- ^ a b Offizielle Deutsche Charts - 2023年4月9日閲覧
- ^ a b “Accept - Awards”. AllMusic. 2015年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月9日閲覧。
- ^ METALLIAN - Accept - Interviews - 2014年6月3日閲覧
- ^ 2005年リマスターCD(MHCP-786)ライナーノーツ(ドン・ケイ/翻訳:Yuichi Kanose)
- ^ Ex Accept Drummer Discussed Expanded 'Balls To The Wall' On 'Rich Davenport's Rock Show' - Blabbermouth.net - 2014年6月3日閲覧
- ^ RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - 引用符付きの"BALLS TO THE WALL"と入力して検索すれば表示される
- ^ Balls to the Wall - Accept | AllMusic - Review by Eduardo Rivadavia
- ^ “VH1 Classic America's Hard 100 (COMPLETE LIST)”. VH1 (2012年11月7日). 2013年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月9日閲覧。
- ^ Amon Amarth - Surtur Rising (CD, Album) at Discogs
- ^ Rocked & Ripped - Bulletboys | AllMusic
- ^ Donkey Punch the Night - Puscifer | AllMusic - Review by Gregory Heaney
- ^ Hammerfall - Renegade (CD) at Discogs
- ^ Tarot (2) - Stigmata (CD, Album) at Discogs