ボルネオテツボク[3][4][2](ボルネオ鉄木; 学名: Eusideroxylon zwageri)は、クスノキ科常緑広葉樹である。原産地はインドネシアマレーシアなどの東南アジアウリン(ulin)[5]ブリアン[4]あるいはベリアン[5]マレー語: belian)、ビリヤン(billian)[6]ボルネオアイアンウッド英語: Borneo ironwood[5]などともよばれる。

ボルネオテツボク
保全状況評価[1]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : モクレン亜綱 Magnoliidae
: クスノキ目 Laurales
: クスノキ科 Lauraceae
: ボルネオテツボク属[2] Eusideroxylon
: ボルネオテツボク Eusideroxylon zwageri
学名
Eusideroxyon zwageri Teijsm. & Binn.
和名
ボルネオテツボク
英名
Borneo ironwood

インドネシアやマレーシア、ボルネオ島などの海岸に自生する。

成長は極めて遅いものの、幹は非常に硬く、キクイムシやシロアリの食害に耐性がある[7]。木材腐朽菌にも耐性があり、土に接した状態で40年、乾いた状態では100年以上も腐らないとされる[7]ウッドデッキ浮桟橋などに使用される[7]

日本では1996年に輸入が解禁された。

関連項目

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脚注

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  1. ^ Asian Regional Workshop (Conservation & Sustainable Management of Trees, Viet Nam, August 1996) (1998). Eusideroxylon zwageri. The IUCN Red List of Threatened Species 1998: e.T31316A9624725. doi:10.2305/IUCN.UK.1998.RLTS.T31316A9624725.en Downloaded on 03 May 2019.
  2. ^ a b 平井, 信二「内外樹木のいろいろ(83) ボルネオテツボク」『木材工業』第54巻第3号、1999年、148–150。  NCID BB0224314X
  3. ^ E.J.H. Corner、渡辺清彦『図説熱帯植物集成』廣川書店、1969年、130頁。
  4. ^ a b 熱帯植物研究会 編『熱帯植物要覧』(第4版)養賢堂、1996年、80頁。ISBN 4-924395-03-X 
  5. ^ a b c 河村寿昌、西川栄明 共著、小泉章夫 監修『【原色】木材加工面がわかる樹種事典』誠文堂新光社、2014年、229頁。ISBN 978-4-416-61426-6
  6. ^ 金平, 亮三熱帯有用植物誌』南洋協會臺灣支部、1926年、184頁https://books.google.co.jp/books?id=grzcCymw-bgC&dq=&hl=ja&source=gbs_navlinks_s 
  7. ^ a b c 自然探訪2017年3月 1000年生きる木の抗菌効果?”. www.ffpri.affrc.go.jp. 森林総合研究所. 2023年8月22日閲覧。