ホンダ・A型エンジン
ホンダ・A型エンジン(ホンダ・Aがたエンジン)は、本田技研工業で製造されていた中型車種用の直列4気筒ガソリンエンジンである。
ホンダ・A型エンジン | |
---|---|
A20A3 | |
生産拠点 | 本田技研工業 |
製造期間 | 1985年6月 - 1990年3月 |
タイプ | 直列4気筒SOHC12バルブ |
排気量 | 1.6L,1.8L,2.0L |
機構
編集ES型及びEY型の後継エンジンとして設計され、基本構造も継承された。吸気2個・排気1個の吸・排気バルブレイアウトを取り、点火プラグが排気バルブの隣に配置される。ちなみに、ホンダ製4輪用エンジンとしては最後の鋳鉄製[1]シリンダーブロックを採用した。
キャブレター(ダウンドラフト、固定ベンチュリ)仕様とPGM-FI仕様の2種類を揃え、キャブレター仕様には空燃比をより精密に制御するための2次エアが導入されている。PGM-FI仕様はインテークマニホールドの各気筒のポートにインジェクターが取付けられたマルチポイント式で、インテークマニホールドに可変吸気装置が装備されているものもある。ES型に続きCVCCは採用されず、排気ガス浄化目的で三元触媒と排気2次エアー供給システムを装着した。
本エンジンから型式の規則が変更され、最初のアルファベット1文字で系列名、2桁の数字で排気量を表すようになり、末尾のアルファベットは同排気量で最初に開発されたものを「A」として改良が加えられるたびにB、C…と進んでいくようになった。
歴史
編集バリエーション
編集A16A
編集- 弁機構:SOHC ベルト駆動 吸気2 排気1
- 排気量:1,596cc
- 内径×行程:80.0mm×79.5mm
- 燃料供給装置形式:キャブレター
- 参考スペック(CA4アコード)
- 最高出力:64kW(88hp)/6,000rpm
- 最大トルク: 123N·m(91lbf·ft)/3,500rpm
A18A
編集- 弁機構:SOHC ベルト駆動 吸気2 排気1
- 排気量:1,829cc
- 内径×行程:80.0mm×91.0mm
- 燃料供給装置形式:キャブレター
- 参考スペック(CA1 アコード、グロス値)
- 最高出力:81kW(110PS)/5,800rpm
- 最大トルク:149N·m(15.2kgf·m)/3,500rpm
A20A
編集- キャブレター
- 弁機構:SOHC ベルト駆動 吸気2 排気1
- 排気量:1,955cc
- 内径×行程:82.7mm×91.0mm
- 燃料供給装置形式:キャブレター
- 参考スペック(CA5 アコード、ネット値)
- 最高出力:77kW(105PS)/5,500rpm
- 最大トルク:152N·m(15.5kgf·m)/3,500rpm
- A20A1:排ガス浄化装置付き(北米仕様)
- A20A2:排ガス浄化装置無し(欧州仕様)
- PGM-FI
搭載車種
編集- A16A
- アコード(CA4、ギリシャなど一部の仕向地のみ)
- A18A
- アコード/アコードエアロデッキ/ビガー(CA1)
- A20A
- アコード/ビガー(CA5、日本/北米/大洋州仕様)
- アコードハッチバック/アコードクーペ(CA5、北米/大洋州仕様)
- アコードエアロデッキ(CA5、欧州仕様)
- アコードクーペ(CA6)
脚注
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 本田技研工業(オフィシャル)