ホット・スペース

クイーンのスタジオ盤

ホット・スペース』(Hot Space)は、イギリスロックバンドクイーンの10枚目のアルバムである。

『ホット・スペース』
クイーンスタジオ・アルバム
リリース
録音 1981年6月-1982年3月
ジャンル ロック
ファンク
時間
レーベル イギリスの旗EMI
アメリカ合衆国の旗エレクトラ・レコード
キャピトル・レコード(再発売)
ハリウッド・レコード(再々発)
日本の旗ワーナー・パイオニアエレクトラ
東芝EMI(再発売)
ユニバーサルミュージック(再々発)
プロデュース クイーン
専門評論家によるレビュー
クイーン アルバム 年表
グレイテスト・ヒッツ
1981年
ホット・スペース
(1982年)
ザ・ワークス
1984年
『ホット・スペース』収録のシングル
  1. アンダー・プレッシャー
    リリース: 1981年10月26日
  2. ボディ・ランゲージ
    リリース: 1982年4月19日
  3. ラス・パラブラス・デ・アモール (愛の言葉)
    リリース: 1982年6月1日
  4. コーリング・オール・ガールズ
    リリース: 1982年7月31日
    (アメリカ、カナダ、オーストラリア)
  5. ステイング・パワー
    リリース: 1982年7月
    (日本、アメリカ)
  6. バック・チャット
    リリース: 1982年8月9日
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解説

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アルバム『ザ・ゲーム』とシングル曲「地獄へ道づれ」はアメリカでの大成功をもたらしたこともあり、クイーンは、フレディ・マーキュリージョン・ディーコンを中心に「クイーン流ブラックミュージック」をより推し進めた。マイケル・ジャクソンスリラーよりも半年ほど早く発売されたこのアルバムは、当時のクイーン・ファンからの反発があり、『ザ・ゲーム』のセールスを上回ることはなかった。

『ザ・ゲーム』でシンセサイザーを実質的に初めて導入したクイーンは、映画のサウンドトラック・アルバムである『フラッシュ・ゴードン』での大々的なシンセサイザー解禁を経て、このアルバムからの第1弾シングルとして、シンセベースをフィーチャーした「ボディ・ランゲージ」を選んだ。MTVではこの曲のビデオは猥褻な内容であるとされ放送禁止になり、チャートでも振るわなかった。「ステイング・パワー」では、それまでの彼らのサウンドでは考えられなかった、生のブラスセクションも導入された。ブライアン・メイギターは本人作以外では鳴りを潜めた。[1]

1980年に射殺されたジョン・レノンに捧げた、フレディ作の「ライフ・イズ・リアル」、ブライアン作の銃社会への警鐘をうたった「プット・アウト・ザ・ファイア」、スペイン語の歌詞が登場する「ラス・パラブラス・デ・アモール (愛の言葉)」など従来のクイーン・サウンドに近い楽曲もあるが、そのセールスの結果から失敗作とされる評価と時代的な背景を含めての純粋な内容への再評価とに分かれている。また、『ザ・ゲーム』のあとにリリースされたデヴィッド・ボウイとの共作曲「アンダー・プレッシャー」がこのアルバムにも収録されている。

「クール・キャット」はフレディが全編ファルセットで歌っており、ジョンはスラップ奏法を用いている。当初、この楽曲はデヴィッド・ボウイがハーモニーをつけていたが、デヴィッド自身その出来に満足ができず、このバージョンの収録は見送られた。

発売当初の日本版ライナーノーツシンセサイザー奏者難波弘之が執筆し、「ファンの間では賛否両論になるだろう」と記している。

2011年再発盤

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2011年6月22日にユニバーサルミュージックよりリマスター盤及びボーナスEPが付属するリミテッド・エディションが発売された[2]。日本では先行発売されたほか、SHM-CD仕様となっている[2]

リミテッド・エディションに付属のボーナスEPには、「アンダー・プレッシャー」のB面曲「ソウル・ブラザー」、「バック・チャット」のシングルバージョン、「ステイング・パワー」、「アクション・ディス・デイ」、「コーリング・オール・ガールズ」のライブ音源の5曲が収録された。

収録曲

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特記がない限り、リード・ボーカルはフレディ・マーキュリー

アナログ盤A面
#タイトル作詞・作曲リード・ボーカル時間
1.ステイング・パワー(Staying Power)フレディ・マーキュリー 
2.「ダンサー」(Dancer)ブライアン・メイ 
3.バック・チャット(Back Chat)ジョン・ディーコン 
4.ボディ・ランゲージ(Body Language)マーキュリー 
5.「アクション・ディス・デイ」(Action This Day)ロジャー・テイラーマーキュリー、テイラー
アナログ盤B面
#タイトル作詞・作曲リード・ボーカル時間
6.「プット・アウト・ザ・ファイア」(Put Out the Fire)メイマーキュリー、メイ
7.「ライフ・イズ・リアル (レノンに捧ぐ)」(Life Is Real (Song For Lennon))マーキュリー 
8.コーリング・オール・ガールズ(Calling All Girls)テイラー 
9.ラス・パラブラス・デ・アモール (愛の言葉)(Las Palabras De Amor (The Words of Love))ブライアン・メイマーキュリー、メイ
10.「クール・キャット」(Cool Cat)テイラー、マーキュリー 
11.アンダー・プレッシャー(Under Pressure)クイーン & デヴィッド・ボウイマーキュリー、ボウイ
合計時間:
ボーナス・トラック(1991年ハリウッド・レコード再発盤)
#タイトル作詞作曲・編曲時間
12.「Body Language (1991 Bonus Remix)」(1991 bonus remix by Susan Rogers英語版)  
合計時間:
ボーナスEP(2011年ユニバーサルミュージック再発盤)
#タイトル作詞・作曲時間
1.「スティング・パワー (ライブ・アット・ミルトン・キーンズ・ボウル 1982/6)」(Sting Power)マーキュリー
2.「ソウル・ブラザー (シングル「アンダー・プレッシャー」B面)」(Soul Brother (B-Side))クイーン
3.「バック・チャット (シングル・リミックス)」(Back Chat (Single Remix))ディーコン
4.「アクション・ディス・デイ (ライヴ・イン・東京 1982/11)」(Atcion This Day (live at the Tokyo, November 1982))テイラー
5.「コーリング・オール・ガールズ (ライヴ・イン・東京 1982/11)」(Calling All Girls (live at the Tokyo, November 1982))テイラー
合計時間:
ボーナス・ビデオ(2011年iTunesデラックス・エディション)
#タイトル作詞作曲・編曲
6.「Las Palabras De Amor (The Words of Love)」(Live On BBC Top Of The Pops, 1982)  
7.「Under Preassure (feat. David Bowie)」(promo video performance, 1981)  
8.「Action This Day」(Live At Milton Keynes Bowl/June 1982)  

担当

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クイーン
補助メンバー

チャート

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  1. ^ 管理人 (2021年5月21日). “クイーン『HOT SPACE / ホット・スペース』制作秘話:クイーン・サウンドから離れた冒険作”. uDiscoverMusic | 洋楽についての音楽サイト. 2025年3月8日閲覧。
  2. ^ a b “クイーン、『世界に捧ぐ』から『ホット・スペース』まで6月22日発売”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク). (2011年5月28日). https://www.barks.jp/news/?id=1000070287 2025年3月8日閲覧。