ペータース (出版社)
ペータース (Peters) は、ドイツ発祥の楽譜出版社である。ドイツのライプツィヒ、イギリスのロンドン、アメリカのニューヨークに拠点を持つ。
2023年にWise Music Group傘下となる。
歴史
編集1800年[1]、ライプツィヒにて、作曲家フランツ・アントン・ホフマイスターとアンブロジウス・キューネルによって、ホフマイスター・ウント・キューネル・ビュロー・ドゥ・ミュジック (Hoffmeister & Kühnel, Bureau de Musique) として創立。1814年、カール・フリードリヒ・ペータースに買収され、社名がC.F. Petersになる。
1939年に創業者のヒンリクセン一族はナチス・ドイツに会社を没収された。戦後に返還されたものの、1950年に東ドイツのドイツ社会主義統一党によって再び国有化される。これにより、ペータース社は西ドイツ支配下のフランクフルトへと移転し、ライプツィヒの店はVEB Edition Peters(VEBは「人民所有企業」の意)となった。
結局、ドイツ再統一後の1993年にヒンリクセン一族のペータース社は東側のVEB Edition Petersを吸収合併し、こちらも統一された。その後も本社はフランクフルトに置かれ続けていたが、2014年に創業の地であるライプツィヒに復帰した。
2023年にChester, Leducなどのブランドを所有するWise Music Group傘下となることが同社からリリースされた。
備考
編集Edition Petersは、1867年に創設された一連の楽譜編纂に由来する。それらは、今でも通例特徴的な表紙で示されている。
関連会社として、コレクション・リトルフ社 (Collection Litolff)、シュヴァン社 (Schwann Verlag)、C.F. カーント社 (C. F. Kahnt Musikverlag) がある。これらは、Petersilien(パセリの意)という愛称で数十年来の協業関係にある。
脚注
編集出典
編集- ^ Jörg Clemen. “Erfolgsgeschichte mit einigen Brüchen”. www.nmz.de. nmz. 2003年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月6日閲覧。