ペンタメチルベンゼン: Pentamethylbenzene)は芳香族炭化水素の一種で、ベンゼン環の水素原子6つ中5つがメチル基に置き換わった構造を持つ。常温では芳香のある固体である。キシレンメチル化により得られる[2]デュレン同様に電子が豊富で、芳香族求電子置換反応が容易に起きる[3]。主に研究用に用いられ、産業用途ではあまり使われない。

ペンタメチルベンゼン
Pentamethylbenzene
識別情報
CAS登録番号 700-12-9 チェック
特性
化学式 C11H16
モル質量 148.24 g mol−1
示性式 C6H(CH3)5
外観 白色の結晶ないし粉末
密度 0.917 g/cm3
融点

53℃[1]

沸点

231 °C, 504 K, 448 °F

有機溶媒への溶解度 可溶
危険性
主な危険性 可燃性
発火点 427℃[1]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

その他のメチルベンゼン

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  1. トルエン(メチルベンゼン)
  2. キシレン(ジメチルベンゼン)
  3. トリメチルベンゼン
  4. テトラメチルベンゼン
  5. ペンタメチルベンゼン
  6. ヘキサメチルベンゼン

出典

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  1. ^ a b 製品情報東京化成工業
  2. ^ This procedure also describes the preparation of pentamethylbenzene: Lee Irvin Smith (1943). "Durene". Organic Syntheses (英語).; Collective Volume, vol. 2, p. 248
  3. ^ Karl Griesbaum, Arno Behr, Dieter Biedenkapp, Heinz-Werner Voges, Dorothea Garbe, Christian Paetz, Gerd Collin, Dieter Mayer, Hartmut Höke “Hydrocarbons” in Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry 2002 Wiley-VCH, Weinheim. doi:10.1002/14356007.a13_227