ペア碁選手権戦
ペア碁選手権戦(ペアいごせんしゅけんせん)は、囲碁の男女棋士ペアによる棋戦。男女のプロ棋士がペアとなり、交代に着手する(相談は不可)というペア碁の形式でトーナメントを戦い、優勝者を決める。2009年までは協賛のリコーを冠したリコー杯ペア碁選手権。
- 主催 日本ペア碁協会
- 特別協力 日本棋院
- 協力 関西棋院、週刊碁、The Daily Yomiuri
- 後援 読売新聞社
- 協賛 15回までリコー 16回以降 東京メトロ、JR貨物、パンダネット、メトロアドエージェンシー、JR東日本 17回以降 シャープ、山崎製パン 16回のみ アサヒビール、大塚製薬、オカムラ、KDDI、ANA、東京海上日動火災保険、野村證券、三菱地所
- 優勝賞金 (1-15回)500万円(一部は碁盤・碁石など囲碁用品を学校へ寄贈するチャリティ資金とする)
2010、2016、2017年優勝ペアは、ペア碁ワールドカップに出場。 2014年優勝ペアは、日中韓ペア碁名人選手権に出場。
方式
編集- 前期優勝ペアはシードされ、タイトル権者・ランキングから棋士は選出され、ペアはくじで決定される。
- トーナメントを行い優勝ペアを決定する。2009年のみ、16組を2ブロックに分け、トーナメントにより優勝ペア2組を決定。
- コミは6目半。NHK杯・竜星戦同様1手30秒未満、1分の考慮時間10回。
- 2011年は、アジア競技大会ペア碁代表の2組がシードされた。
歴代優勝ペアと決勝戦
編集(左が優勝者)
- 1994年 小西和子・橋本昌二 - 中澤彩子・石田芳夫
- 1995年 小林泉美・小林光一 - 小西和子・橋本昌二
- 1996年 知念かおり・結城聡 - 佃亜紀子・大竹英雄
- 1998年 青木喜久代・本田邦久 - 矢代久美子・加藤正夫
- 1999年 青木喜久代・本田邦久 - 西田栄美・柳時熏
- 2000年 吉田美香・東野弘昭 - 穂坂繭・山田規三生
- 2001年 楠光子・依田紀基 - 大澤奈留美・林海峰
- 2002年 祷陽子・趙治勲 - 楠光子・依田紀基
- 2003年 祷陽子・趙治勲 - 吉田美香・小林光一
- 2004年 小林泉美・山下敬吾 - 祷陽子・趙治勲
- 2005年 青木喜久代・三村智保 - 加藤啓子・王立誠
- 2006年 鈴木歩・張栩 - 小林泉美・山下敬吾
- 2007年 山田規三生・岡田結美子 - 鈴木歩・張栩
- 2008年 大沢奈留美・趙治勲 - 謝依旻・河野臨
- 2009年 加藤啓子・羽根直樹 - 謝依旻・井山裕太
- 2010年 梅沢由香里・高尾紳路 - 石井茜・坂井秀至 [1]
- 2011年 謝依旻・王銘琬 - 鈴木歩・結城聡
- 2012年 謝依旻・王銘琬 - 吉原由香里・結城聡
- 2013年 謝依旻・ 小林覚 - 大澤奈留美・溝上知親
- 2014年 矢代久美子・井山裕太 - 向井千瑛・結城聡
- 2015年 小山栄美・羽根直樹 - 鈴木歩・秋山次郎
- 2016年 王景怡・村川大介 - 奥田あや・高尾紳路
- 2017年 藤沢里菜・羽根直樹 - 鈴木歩・趙治勲
- 2018年 加藤啓子・井山裕太 - 鈴木歩・黄翊祖
- 2019年 藤沢里菜・一力遼 - 大澤奈留美・許家元
- 2020年 奥田あや・村川大介 - 鈴木歩・余正麒
- 2021年 知念かおり・一力遼 - 牛栄子・井山裕太
- 2022年 奥田あや・佐田篤史 - 謝依旻・本木克弥
- 2023年 鈴木歩・山下敬吾 - 辻華・河野臨
- 2024年 上野愛咲美・芝野虎丸 - 鈴木歩・山下敬吾
参考文献
編集- 『囲碁年鑑』日本棋院
脚注
編集- ^ 2010年は2ブロックに分かれたトーナメント戦であり、Aブロックの覇者が石井・坂井ペア、Bブロックの覇者が梅沢・高尾ペアであった。第16回(2010年) プロ棋士ペア碁選手権