ベン=アミー・シロニー
ベン=アミー・シロニー(ヘブライ語: בן-עמי שילוני、英語: Ben-Ami Shillony 1937年10月28日 - )は、イスラエルの歴史学者。ヘブライ大学名誉教授。イスラエル日本学会名誉会長。日本では一連の日本人論の著作が翻訳出版されている。
経歴
編集ポーランド生まれ。ホロコーストを逃れ、1948年にイスラエルへ移住した。
エルサレムのヘブライ大学にて歴史と哲学を専攻し、修士号を取得。修士論文は「広島・長崎に投下された原爆への一考察」であった。国際基督教大学とプリンストン大学に留学、博士号を取得した。ヘブライ大学教授に就任後は、東京大学やカリフォルニア大学バークレー校、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学にて客員研究員を務めたほか、ヘブライ大学トルーマン記念平和研究所所長にも就いた。
日本との関係
編集皇位継承問題を巡っては、ユダヤ教のコーヘーン(Kohen)が男子継承であることを引き合いに、皇統は男系継承が日本の在り方との立場で、2006年3月に日本武道館で開催された反対集会にメッセージを寄せている[1]。
著書
編集単著
編集- 『日本の叛乱―青年将校たちと二・二六事件』(河野司訳、河出書房新社、1975年)
- 『ウォータイム ジャパン ユダヤ人天皇学者が見た独裁なき権力の日本的構造』(古葉秀訳、五月書房、1991年)
- 『ユダヤ人と日本人―成功したのけ者 異端視され、迫害されながら成功した両民族』(仲山順一訳、日本公法、1993年、再版1995年)
- 『母なる天皇 女性的君主制の過去・現在・未来』(大谷堅志郎訳、講談社、2003年)
- 『ユダヤ人と日本人の不思議な関係』(立木勝訳、成甲書房、2004年)
- 『日本の強さの秘密』(青木偉作・上野正訳、日新報道、2013年)
- 副題:ユダヤ人が歴史から読み解く日本の精神、なぜ、われわれは日本の天皇に関心を持つか