ベイラー・ベアーズ英語: Baylor Bears)は、ベイラー大学スポーツ競技チームである。NCAAディビジョンIに所属し、ビッグ12カンファレンスに加盟する私立2校のうちの1校である。ビッグ12に加盟する以前は、1914年の創立から1996年の解散までサウスウェスト・カンファレンスに所属していた。また、ベイラー大学はビッグ12カンファレンスの創設メンバーでもある。

ベイラー・ベアーズ・アンド・レディーベアーズ
Baylor Bears and Lady Bears
Logo
大学ベイラー大学
カンファレンスビッグ12カンファレンス
NCAAディビジョンI (FBS英語版)
体育局長マック・ローデス
所在地テキサス州ウェイコ
チーム数17
フットボール場マクレイン・スタジアム英語版
バスケットボール
アリーナ
フェレル・センター英語版
野球場ベイラー・ボールパーク
マスコットLady and Joy
愛称ベアーズ
ウェブサイトbaylorbears.com ウィキデータを編集
ベイラー・カラーのビッグ12のロゴ

スポーツチーム

編集

2011-2012シーズンにベイラー大学野球、男女バスケットボールアメリカンフットボールのカレッジ4大スポーツの合計勝利数でNCAAの記録を樹立した[1]

アメリカンフットボール

編集
 
2006年のベイラー大学 vs. テキサス大学

ベイラー大学アメリカンフットボールチームは、ブラゾス川のほとりの現キャンパスにある2億5千万ドルの新スタジアム「マクレーン・スタジアム」を2014年シーズンに開設させた。45,000人の収容が可能で、1935年以来初めてベイラー大学フットボールチームのホーム試合がキャンパスに復活した。ベアーズはそれまでの64シーズンをキャンパスから数マイル離れた場所にある5万人を収容できるフロイド・ケイシー・スタジアム (1988年までベイラー・スタジアムと呼ばれていた) で試合を行っていた。

ベイラー・ベアーズアメリカンフットボールは全米屈指の古豪として知られ、全米カレッジカンファレンスの中でも群を抜いて強豪リーグであるビッグ12カンファレンスに加盟しており、2014年シーズンで創設116年目のカレッジフットボールチームである。ベアーズの歴史において、9回のカンファレンス優勝またはタイ優勝、24回のボウルゲームに出場し、13勝11敗という成績を残している。1970年代から1990年代半ばにかけてはグラント・ティーフ英語版ヘッドコーチのもと、黄金期を築いた。

1996年にビッグ12の創設メンバーとなって以来、ベイラーのベストシーズンは2013年で、カンファレンス8勝1敗、通算11勝1敗で終えた。2004年のベイラー大学は1998年以来のランク入りしたテキサスA&M大学 (16位) を相手に延長戦の末2ポイント・コンバージョン英語版、35-34のスコアで破った[2]。2005年は1996年以来初めて3勝0敗で開幕スタートし、5勝6敗で終了した。ベイラー大学はアイオワ州立大学とのロードゲームでビッグ12初勝利を挙げた。また、2006年は4勝8敗という残念な結果で終わったが、ビッグ12北地区を制し、1996年にビッグ12に加盟して以来、初めて1シーズンで3勝をあげた。2007年11月18日にベイラー大学はフットボールコーチのガイ・モリスを解雇し、11月28日に前ヒューストン大学のヘッドコーチであったアート・ブライルズを新ヘッドコーチに任命したと発表した。2010年シーズンはブライルズのもと、レギュラーシーズン7勝5敗で終えた[3]

野球

編集

男子バスケットボール

編集
ベイラー・ベアーズ
 
大学 ベイラー大学
開始シーズン 1907
歴代勝敗記録 1414–1379 (.506)
ヘッドコーチ スコット・ドリュー英語版 (18シーズン目)
カンファレンス ビッグ12
所在地 テキサス州ウェイコ
アリーナ フェレル・センター英語版
(収容人数: 10,284人)
愛称 ベアーズ
カラー Green and Gold[4]
   
ユニフォーム
ホーム
アウェイ
その他
NCAAトーナメント優勝
2021
NCAAトーナメント準優勝
1948
NCAAトーナメントファイナル・フォー
1948, 1950, 2021
NCAAトーナメントエリート・エイト
1946, 1948, 1950, 2010, 2012, 2021
NCAAトーナメントスイート・シックスティーン
2010, 2012, 2014, 2017, 2021
NCAAトーナメントラウンド32
2010, 2012, 2014, 2017, 2019, 2021
NCAAトーナメント出場
1946, 1948, 1950, 1988, 2008, 2010, 2012, 2014, 2015, 2016, 2017, 2019, 2021
カンファレンス・レギュラーシーズン優勝
1932, 1946, 1948, 1949, 1950, 2021

カレッジバスケットボール界では特に2000年代以降になると、強豪チームとして地位を確立している。

2003年、ベイラー大学男子バスケットボールチームはスキャンダルに悩まされた。同チームの選手だったパトリック・デネヒーが、チームから追放された同チームの元選手であるカールトン・ドットソンに殺害されたのである。当時のデイブ・ブリスヘッドコーチは、4人の選手に金銭的な支払いをした疑惑や、デネヒーを麻薬の売人と決めつけるような発言を公にしていたことで、辞任に追い込まれた。同校は保護観察下に置かれ、2年間の奨学金を7名に制限し、2004-05年度のポストシーズン出場を禁止に課した。さらにNCAAは2005-2006シーズンは不戦勝とし、大学側のリクルート活動を制限され、保護観察期間を延長するというさらなる処分を科した。

2005年度のベアーズは、奨学金選手が7人しかいないことがネックとなり、カンファレンス内では1勝しかできなかった。このような困難にもかかわらず、ヘッドコーチのスコット・ドリュー英語版は、HoopScoopによって全米7位にランクされた。2006年のベアーズには、2005年のNCAAシーズン得点王のフレッシュマン、アーロン・ブルースや、2007年のNBAドラフトでトップ10入りのセンターと評価されたママドゥ・ディーンなどが在籍していた。2008年3月にはNCAAトーナメントに特別枠で出場、2009年3月にはNITチャンピオンシップゲームに出場、2010年3月にはNCAAトーナメントのエリート・エイトに進出し、3年連続でポストシーズンに出場することができた。2012年ぼベイラー大学は再びエリート・エイトに進出したが、2012年全米チャンピオンのケンタッキー大学に敗れた。2013年のNITではマディソン・スクエア・ガーデンで行われた決勝戦でアイオワ大学を破り、優勝を成し遂げた。2021年にはゴンザガ・ブルドッグスを86-70で破り、悲願のNCAAトーナメント初優勝を成し遂げた。

ベイラー大学男子バスケットボールチームは、旧サウスウェスト・カンファレンスで5回のカンファレンス・チャンピオン (1932年、1946年、1948年、1949年、1950年) 、ビッグ12カンファレンスで1回のシーズンチャンピオン (2021年) を果たしています。ベアーズは1946年に初めてNCAAトーナメントに進出し、1948年、1950年、2021年にはファイナル・フォーに進出した。1948年は、NCAAチャンピオンシップで強豪ケンタッキー・ワイルドキャッツと対戦するところまで進んだが、アドルフ・ラップ英語版が初めて全米選手権優勝を果たしたチームに58-42で敗れた。

男女とも1988年に建設されたフェレル・センターを本拠地としている。以前は、ハート・オブ・テキサス・コロシアムで試合を行っていた。主な出身選手として、ヴィニー・ジョンソンデイビッド・ウェズリー、近年では2010年のNBAドラフトで全体10位指名のエペイ・ウドゥ2021年のドラフトで全体9位指名のデイビオン・ミッチェル[5][6]などが挙げられる。

テニス

編集

陸上競技

編集

脚注

編集

外部リンク

編集