ヘヴン&ヘル
『ヘヴン&ヘル』(原題:Heaven and Hell)は、ブラック・サバスが1980年に発表した9作目のスタジオ・アルバム。本作よりロニー・ジェイムス・ディオが加入し、オリジナル・メンバーと異なるラインナップによる初のアルバムとなった。
『ヘヴン&ヘル』 | ||||
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ブラック・サバス の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
フロリダ州マイアミ クライテリア・レコーディング・スタジオ パリ Studio Ferber | |||
ジャンル | ヘヴィメタル、ハードロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
ヴァーティゴ ワーナー・ブラザース・レコード | |||
プロデュース | マーティン・バーチ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ブラック・サバス アルバム 年表 | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
「Neon Knights」 - YouTube 「Die Young」 - YouTube |
背景
編集オジー・オズボーンの脱退に伴い、後任としてロニー・ジェイムス・ディオ(元エルフ〜レインボー)が加入するが、その直後にギーザー・バトラーが脱退し、一時的にジェフ・ニコルスとクレイグ・グルーバーがベースを担当した[8]。その後、バトラーが復帰し、ニコルスは最終的にキーボードを担当した[8]。プロデュース及びエンジニアリングは、ディオ在籍時のレインボーのアルバムを手掛けたマーティン・バーチによる。
「チルドレン・オブ・ザ・シー」はオジー・オズボーンの脱退前に作られた曲だが、当初は歌詞もメロディも異なっており、バトラーとトニー・アイオミによれば、オズボーンがボーカルを担当したテープも残っているという[8]。「ダイ・ヤング」は、ロニー・ジェイムス・ディオがレインボー時代に書いた曲である[8]。
アルバム・ジャケットは、ブルー・オイスター・カルトのアルバム『タロットの呪い(Agents of Fortune)』(1976年)のジャケットを手掛けたリン・カーリーの絵画の中から選ばれた[9]。
反響・評価
編集バンドの母国イギリスでは、『サボタージュ』以来4年半振りに全英アルバムチャートでトップ10入りを果たし、22週チャート・インするヒットを記録した[1]。また、本作からのシングル「ネオンの騎士」は全英シングルチャートで22位、「ダイ・ヤング」は41位に達した[10]。
アメリカのBillboard 200では28位に達して『サボタージュ』以来のトップ40入りを果たし[4]、1981年1月にはRIAAによりゴールドディスクに認定されて、1986年5月にはプラチナディスクに認定された[11]。日本のオリコンLPチャートでは、『血まみれの安息日』以来のトップ100入りを果たした[7]。
音楽評論家のGreg Pratoはオールミュージックにおいて「バンドのサウンドはすっかり生まれ変わり、再び精力が注入された。アルバムの幕を開ける"Neon Knights"、ムーディーでミッド・テンポの叙事詩"Children of the Sea"、トニー・アイオミが生み出した最高のギター・リフの一つがフィーチャーされたタイトル曲といった曲は、たやすくサバスのオールタイム・ベストのランクに入る」と評している[12]。
収録曲
編集全曲ともトニー・アイオミ、ロニー・ジェイムス・ディオ、ギーザー・バトラー、ビル・ワードの共作。
- ネオンの騎士 - "Neon Knights" – 3:50
- チルドレン・オブ・ザ・シー - "Children of the Sea" – 5:34
- レディ・イーヴル - "Lady Evil" – 4:24
- ヘヴン&ヘル - "Heaven and Hell" – 6:56
- ウィッシング・ウェル - "Wishing Well" – 4:05
- ダイ・ヤング - "Die Young" – 4:42
- ウォーク・アウェイ - "Walk Away" – 4:21
- 孤独の定め - "Lonely Is the Word" – 5:51
カヴァー
編集- ネオンの騎士
- ヘヴン&ヘル
- ドリーム・シアター - ライヴで演奏。オフィシャル・ブートレグ『Uncovered 2003-2005』(2009年)にライヴ音源を収録。
- ストライパー - カヴァー・アルバム『The Covering』(2011年)に収録[14]。
- ポール・ギルバート - インストゥルメンタル・トリビュート・アルバム『The Dio Album』(2023年)に収録[13]。
- 孤独の定め
- ヨルン - カヴァー・アルバム『Unlocking the Past』(2007年)に「レターズ・フロム・アース」とのメドレーとして収録。
- レディ・イーヴル
- ポール・ギルバート - インストゥルメンタル・トリビュート・アルバム『The Dio Album』(2023年)に収録[13]。
参加ミュージシャン
編集アディショナル・ミュージシャン
- ジェフ・ニコルス - キーボード
脚注
編集- ^ a b BLACK SABBATH | Artist | Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示される - 2015年3月15日閲覧
- ^ norwegiancharts.com - Black Sabbath - Heaven And Hell
- ^ swedishcharts.com - Black Sabbath - Heaven And Hell
- ^ a b Black Sabbath | Awards | AllMusic
- ^ charts.de - 2014年7月28日閲覧
- ^ charts.org.nz - Black Sabbath - Heaven And Hell
- ^ a b 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.259 - 260
- ^ a b c d Heaven and Hell - Black Sabbath Online
- ^ Lynn Curlee Interview - Black Sabbath Online
- ^ BLACK SABBATH | Artist | Official Charts - 2015年3月15日閲覧
- ^ RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - 引用符付きの"HEAVEN AND HELL"と入力して検索すれば表示される
- ^ Heaven and Hell - Black Sabbath | AlMusic - Review by Greg Prato
- ^ a b c “ポール・ギルバートによるディオ・トリビュート・アルバム『The Dio Album』 ストリーミング配信開始”. amass.jp. 2023年5月7日閲覧。
- ^ The Covering - Stryper | AllMusic - Review by Eduardo Rivadavia
外部リンク
編集- Heaven and Hell - Discogs (発売一覧)