ハラゼパム(Halazepam)は、ベンゾジアゼピンの誘導体である。米国ではPaxipam[1]、スペインではAlapryl[2]、ポルトガルではPacinone[3]の商標で市販されている。

ハラゼパム
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
Drugs.com Micromedex Detailed Consumer Information
MedlinePlus a684001
胎児危険度分類
  • ?
法的規制
薬物動態データ
代謝肝臓
半減期14時間 (ヘラゼパム), 50-100時間(代謝物)
排泄腎臓
データベースID
CAS番号
23092-17-3 チェック
ATCコード N05BA13 (WHO)
PubChem CID: 31640
IUPHAR/BPS英語版 7195
DrugBank DB00801 チェック
ChemSpider 29343 チェック
UNII 320YC168LF チェック
KEGG D00338  チェック
ChEMBL CHEMBL970 チェック
別名 9-chloro-6-phenyl-2-(2,2,2-trifluoroethyl)-2,5-diazabicyclo[5.4.0]undeca-5,8,10,12-tetraen-3-one
化学的データ
化学式C17H12ClF3N2O
分子量352.7 g/mol
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医療用途

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ハラゼパムは、不安症の治療に用いられている[1]

副作用

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副作用としては、眠気、混乱、めまい、鎮静等がある。口内の乾燥や吐き気を含む消化器系の副作用も報告されている[1]

薬物動態及び薬力学

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薬物動態及び薬力学については、1998年6月15日に発行されたCurrent Psychotherapeutic Drugsに以下のように記述されている[4]

活性の開始 普通から遅い
血漿中での半減期 14時間、代謝物では30-100時間
血漿中でのピーク濃度 1-3時間、代謝物では3-6時間
代謝 肝臓でデスメチルジアゼパムまたは3-ヒドロキシハラゼパムに代謝
排出 腎臓を通して排出
タンパク質結合 98%が血漿タンパク質に結合

規制

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麻薬取締局により、規制物質法のスケジュールVIとして規制対象となっている[5]

商業生産

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ヘラゼパムはSchlesinger Walterによって米国で発明され、1981年に抗不安薬として市販された。しかし売上げ不振のために市場から撤退し、現在米国で市販のものを手に入れることはできない[1]

関連項目

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出典

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  1. ^ a b c d halazepam”. Drugs.com. December 11, 2014閲覧。
  2. ^ Alapryl”. Drugs.com. December 11, 2014閲覧。
  3. ^ Pacinone”. Drugs.com. December 11, 2014閲覧。
  4. ^ Quitkin, Frederick M. ... (1998). Current therapeutic drugs (2nd ed.). Washington: American Psychiatric Press. p. 166. ISBN 0880489944 
  5. ^ SCHEDULES OF CONTROLLED SUBSTANCES”. Code of Federal Reguations. pp. § 1308.14 Schedule IV (2012年4月1日). December 12, 2014閲覧。

外部リンク

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