ヘマトポジン(Haematopodin)は、ヘマトポジンBよりも安定なヘマトポジンBの分解生成物である。両方の化合物がチシオタケ(Mycena haematopus)で見られるが、ヘマトポジンだけは担子器果でも痕跡量が見られる。batzellinやdamironeとして知られる、1,3,4,5-テトラヒドロピロール[4,3,2-デ]キノリン構造を持つ類似の色素は、海綿動物で見られる[1]。ヘマトポジンの化学合成は1996年に報告されている。合成の重要な段階は、3-[(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ]-1-プロパノールのインドール-6,7-キノンへの付加と、トリフルオロ酢酸中でのこの付加物の環化である[2]

ヘマトポジン
識別情報
ChemSpider 10473906 チェック
特性
化学式 C13H12N2O3
モル質量 244.25 g mol−1
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

出典

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  1. ^ Baumann, C.; Brockelmann, M.; Fugmann, B.; Steffan, B.; Steglich, W.; Sheldrick, W. S. (1993). “Pigments of fungi. 62. Haematopodin, an unusual pyrrologuinone derivative isolated from the fungus Mycena haematopus, Agaricales”. Angewandte Chemie?International Edition in English 32 (7): 1087-89. doi:10.1002/anie.199310871. 
  2. ^ Hopmann, C.; Steglish, W. (1996). “Synthesis of haematopodin ? A pigment from the mushroom Mycena haematopus (Basidiomycetes)”. Liebigs Annalen 1996 (7): 1117-20. doi:10.1002/jlac.15719960710.