ヘビウ属(へびうぞく、学名 Anhinga)は、鳥類カツオドリ目ヘビウ科 Anhingidae唯一の現生属である。

ヘビウ属
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: カツオドリ目 Suliformes
: ヘビウ科 Anhingidae Reichenbach1849
: ヘビウ属 Anhinga
学名
Anhinga
Brisson1760
和名
ヘビウ(蛇鵜)
英名
Darter
Snakebird

4種

ヘビウ(蛇鵜)と総称される。以前は1種 Anhiga anhiga のみが属すると考えられており、この種の和名がヘビウだった。

特徴

編集

淡水に生息する水鳥である。

が細長く、頸を水面上に出して泳いでいる姿がヘビに見えることから、ヘビウと呼ばれる。水辺で羽を大きく広げ、乾燥させている様子がしばしば観察される。

も細長く先がとがっており、潜水してを嘴で突き刺して取る。

分類と系統

編集

位置づけ

編集

ヘビウ科にはヘビウ属のほか、絶滅した数属が属すと考えられている。

ヘビウ科はウ科カツオドリ科グンカンドリ科と共にカツオドリ目に分類されるが、伝統的にはペリカン目に分類されてきた。

ヘビウ科の姉妹群はウ科であり[1]、カツオドリ科を加えた3科をカツオドリ亜目に分類する説もある。

Sibley分類では、コウノトリ目コウノトリ下目カツオドリ小目(カツオドリ亜目に相当)カツオドリ上科に、カツオドリ科と共に分類されていた。

ペリカン目 Pelecaniformes

カツオドリ目

グンカンドリ科 Fregatidae

カツオドリ亜目

カツオドリ科 Sulidae

ウ科 Phalacrocoracidae

ヘビウ科 Anhingidae

国際鳥類学会 (IOC)[2]によると4種が属す。

出典

編集
  1. ^ Hackett, S. J.; et al. (2008), “A Phylogenomic Study of Birds Reveals Their Evolutionary History”, Science 320: 1763–1768 
  2. ^ Gill, Frank; Donsker, David, eds. (2012), “Ibises to Pelicans & Cormorants”, IOC World Bird Names, 2.11, http://www.worldbirdnames.org/n-ibises.html