プロレスWリーグ 血ぬられた王者
『プロレスWリーグ 血ぬられた王者』(プロレスダブリューリーグ ちぬられたおうじゃ)は、1968年6月15日に公開されたプロレスを題材とする日本のドキュメンタリー映画[1][2][3][4]。東映東京撮影所製作、東映配給。白黒映画。
プロレスWリーグ 血ぬられた王者 | |
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監督 | 野田幸男 |
製作会社 | 東映東京撮影所 |
配給 | 東映 |
公開 | 1968年6月15日 |
上映時間 | 58分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 主に日本語 |
野田幸男の監督デビュー作ながら[4][5]、ドキュメンタリーを強調するため、封切時のポスターには野田の名前は明記されなかった[4]。
東映で一年後輩の内藤誠は、「私も自分の意志とは関係なく、会社の事情で『これがベトナム戦争だ!』を野田真吉との共同監督でデビューしているため[6][7]、野田氏も本番を撮らせるに当たり、東映が小手調べとして野田氏に監督デビューをさせたのではないか」と述べている[6]。
力道山率いる日本プロレスが1959年から開催したプロレスの祭典・ワールドリーグ戦のうち、1968年の第10回大会でのジャイアント馬場対キラー・コワルスキー戦を中心に[4]、シリーズ初期での力道山の活躍、豊登、吉村道明らの活躍と、スターになった馬場の素顔などを追う[2][4][8]。
スタッフ
編集キャスト
編集製作
編集併映の東映1968年夏の超大作『荒野の渡世人』(主演:高倉健・監督:佐藤純彌)の組み合わせ(併映)には、同年春の段階まで梅宮辰夫主演作を予定していたが[3]、『荒野の渡世人』が"ヤマトダマシイ"を強調した内容であるため[3]、急遽、外人レスラーをやっつけるジャイアント馬場の記録(映画)を併映した方が良いと、梅宮の映画を押し出して本作が急ぎ製作された[3]。プロレスのワールドリーグが10周年を迎え、馬場が読売巨人軍の投手からプロレスに転向して、ワールドチャンピオンになるまでの過程をドラマチックに描こう、併せてワールドリーグの発展を綴るというコンセプトが打ち出された[9]。
同時上映
編集脚注
編集- ^ “プロレスWリーグ 血ぬられた王者”. 日本映画製作者連盟. 2023年1月12日閲覧。
- ^ a b プロレスWリーグ 血ぬられた王者 - 文化庁日本映画情報システム
- ^ a b c d 「芸能雑音雑記 馬場、梅宮をリング外へ」『週刊読売』1968年5月17日号、読売新聞社、65頁。
- ^ a b c d e 杉作J太郎、植地毅「野田幸男監督作品ガイド 文・伴ジャクソン」『不良番長浪漫アルバム』徳間書店、1999年、118頁。ISBN 9784198643546。
- ^ 「プロフェッショナル・109 野田幸男」『キネマ旬報』1975年12月下旬号、キネマ旬報社、136頁。
- ^ a b 内藤誠『映画の不良性感度』小学館〈小学館新書〉、2022年、105–106頁。ISBN 9784098254231。
- ^ flowerwild.net - 内藤誠、『番格ロック』を語る vol.2
- ^ 「日本映画紹介 プロレスWリーグ 血ぬられた王者」『キネマ旬報』1968年8月下旬号、キネマ旬報社、85頁。
- ^ 「タウン 映画 〔邦画〕プロレスWリーグ・血ぬられた王者」『週刊新潮』1968年6月29日号、新潮社、14頁。