プログレス MS-22ロシア語: Прогресс МC-22、ロシア製造番号452、NASAではプログレス83Pと呼称)は、国際宇宙ステーション(ISS)への再補給のためにロスコスモスが打ち上げたプログレス補給船。これはプログレス宇宙機の175回目の飛行となった。

プログレス MS-22
名称Прогресс МC-22
Progress-83P (NASA)
任務種別ISS再補給
運用者ロスコスモス
COSPAR ID2023-018A
SATCAT №55560
ウェブサイトhttps://www.roscosmos.ru/
任務期間639日 8時間(継続中)
特性
宇宙機プログレスMS-22 No.452
宇宙機種別プログレスMS
製造者エネルギア
打ち上げ時重量7,000 kg (15,000 lb)
任務開始
打ち上げ日2023年2月9日 06:15:36 UTC
ロケットソユーズ2.1a
打上げ場所バイコヌール宇宙基地31番射点
打ち上げ請負者プログレス国家研究生産ロケット宇宙センター
任務終了
廃棄種別軌道離脱(計画)
減衰日2023年(計画)
軌道特性
参照座標地球周回軌道
体制低軌道
傾斜角51.65°
ISSのドッキング(捕捉)
ドッキング ズヴェズダ・モジュール 後方側
ドッキング(捕捉)日 2023年2月11日 08:45 UTC
ドッキング時間 637日 6時間(継続中)
プログレスISS再補給

来歴

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プログレスMSはプログレスMをもとに航法装置を強化した無人輸送機。この強化されたバリエーションは2015年12月21日に初めて打ち上げられた。このバージョンでは以下の強化が施されている:[1][2][3][4]

  • 人工衛星を展開可能な新しい外部コンパートメント。それぞれのコンパートメントは4個までの発射コンテナーを搭載することができる。プログレスMS-03で初めて搭載された。
  • ドッキングおよび密閉機構の電気モーターの予備システムの追加による強化された冗長性
  • 貨物コンパートメントへのパネル追加による微小隕石防護力の増強
  • ロシアのルーチ中継衛星とのリンク機能によって、地上局の視野外でもテレメトリーと制御が可能に
  • 地上局による軌道決定の必要なしに状況ベクトルおよび軌道パラメーターの決定を可能にするGNSS自律航法
  • 宇宙ステーションとの直接無線データ交換機能によるリアルタイムの相対ナヴィゲーション
  • ドッキング操作のための強化されたTV視野を可能にする新しいディジタル無線システム
  • 統合コマンドテレメトリーシステム(UCTS)によるウクライナ製のChezara Kvant-V無線システムおよびアンテナフィーダーシステムの置き換え
  • クルスAからクルスNAディジタルシステムへの置き換え

打ち上げ

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国際宇宙ステーションへのプログレス MS-22を搭載したソユーズ2.1aは、2023年2月9日にバイコヌール宇宙基地31番射点から打ち上げられた[5]。打ち上げのおよそ2日後、プログレス MS-22はズヴェズダ・モジュールに自動的にドッキングし、ISSでの第69次長期滞在を支援した。

貨物

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プログレス MS-21宇宙船はおよそ2,520 kg (5,560 lb)の貨物を搭載していた。

  • 非与圧貨物: 1,319 kg (2,908 lb)
  • 燃料: 709 kg (1,563 lb)
  • 酸素: 40 kg (88 lb)
  • 水: 420 kg (930 lb)

関連項目

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脚注

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  1. ^ Krebs, Gunter (1 December 2015). “Progress-MS 01-19”. Gunter's Space Page. 3 October 2020閲覧。
  2. ^ Progress MS-20”. NSSDCA. NASA (10 February 2021). 2 April 2021閲覧。   この記述には、アメリカ合衆国内でパブリックドメインとなっている記述を含む。
  3. ^ Zak, Anatoly. “Progress-MS cargo ship series”. RussianSpaceWeb. 3 October 2020閲覧。
  4. ^ Blau, Patrick (1 December 2015). “Progress MS Spacecraft”. Spaceflight101. 17 November 2020閲覧。
  5. ^ “ISS-bound Progress MS-22 resupply ship lifts off from Baikonur Cosmodrome”. Interfax. (9 February 2023). https://interfax.com/newsroom/top-stories/87784/ 10 February 2023閲覧。