プレ・マリ
あらすじ
編集全寮制の花嫁学校「花結(はなゆい)学園」では、好きな人とプレ・マリッジ、通称・プレマリという模擬結婚式を行うことができる。なるべく早く結婚したいという願望を抱く1年生の杏珠は、付き合っている彼氏と念願のプレマリを行うが、誓いのキス直前に逃げられてしまう。
落ち込む杏珠だったが、中学生の時から仲の良かった友達の悠真に慰められ、「実はずっと好きだった」と告白され、尚且つプロポーズまでされてしまう。
登場人物
編集- 百服 杏珠(ももふく あんじゅ)
- 花結学園1年生、15歳。父親が事業に失敗して多額の借金を負い、借金取りに生活を脅かされたり、父が現役のAV男優であることが原因でいじめに遭ったりしてきたため、早く名前を変えて自分の新しい戸籍が欲しいという思いから、強い結婚願望を抱く。父の仕事仲間にセクハラまがいのことをされたこともあり、一時期男性恐怖症に陥り、現在も男の方から迫られると恐怖心を感じることがある。
- 学校の実践教育の一環であるプレマリで、当時の交際相手に新郎を務めてもらったが、杏珠が密かに本物の婚姻届を用意していたことに呆れられ、誓いのキスの直前に逃げられてしまう。その上、実は自分の親友との二股であったこと、自分は「結婚」という行為をしたいだけだと指摘され、破局に到る。
- 坂本 悠真(さかもと ゆうま)
- 花結学園1年生。男子生徒は全生徒数の約2割程度しかいない。理事長である祖母に懇願され、入学を決めた。
- 中学生の時に両親が離婚し、その時に杏珠の笑顔に励まされ、好きになる。杏珠の男性恐怖症が治っていないことに気付いており、嫌われないために、あくまで「友達」として接してきたが、杏珠が彼氏と別れ、落ち込んでいるのを見て告白、プロポーズする。
- 青山 ウィリアム(あおやま ウィリアム)
- 花結学園1年生。悠真と並ぶイケメンとして注目される。
- 坂本 月子(さかもと つきこ)
- 花結学園理事長。悠真の祖母。年の割りに派手で若作りな服装を好む。ラクガン寿のファン。
- ラクガン寿(ラクガンことぶき)
- 現役のAV男優。杏珠の父親。月子に請われ、花結学園の特別講師になる。娘を溺愛している。
- 中川 セリ(なかがわ セリ)
- 花結学園の生徒。悠真にプレマリを申し込む。父親はカップ麺で有名な会社の社長。父に寄付金を増やしてもらい、悠真と同じクラスにしてもらう。
書誌情報
編集- 2010年9月13日発売、ISBN 978-4-06-341707-4
- 2011年3月11日発売、ISBN 978-4-06-341735-7
- 2011年7月13日発売、ISBN 978-4-06-341751-7