プレタポルテprêt-à-porter)は、既製服および高級既製服を指すファッション用語[1]フランス語で「既に用意されていてすぐ着ることができる服(既製服)」を意味する[1]

1949年にフランスのヴェイユ社が既製服との差別化を図る販売戦略の一環として「プレタポルテ」という語を使用したことに始まる[1]。これによりプレタポルテは「高級既製服」として認知されるが、次第に縫製技術の向上により既製服の質も上がり、「既製服」を指す言葉として一般的になる[1]日本では1963年に西武デパートが高級既製服の販売促進のために大々的に使い始めて定着し[2]、「高級既製服」として認知され続けている[1]

トルソー、型紙を数パターン作成し、生地もメーカー側であらかじめ選択、製造は工場で行い、布地を重ねて電動ジグソーレーザーカッターで裁断するなど生産効率を高めて大量生産し、ロット単位で卸すので、オートクチュールより単価を抑えて安く製造することができる[要出典]

パリ・ファッションウィークでのプレタポルテ

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プレタポルテのフランスでの展示会の最大規模のものが、パリ・ファッションウィークのプレタポルテ部門であるパリ・ファッションウィーク・プレタポルテである。もともとパリ・ファッションウィークはオートクチュールしか扱っていなかったが、プレタポルテが一般化した状況を受けて、1960年代からプレタポルテも扱うようになった。パリ・ファッションウィーク・プレタポルテでは、フランス国外のデザイナーも大勢活躍している。

脚注

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  1. ^ a b c d e プレタポルテ【ファッション用語】の意味と語源を解説!オートクチュールや他の意味についても”. GINZA SAKAEYA スーツナビ (2023年1月31日). 2025年1月28日閲覧。
  2. ^ 世相風俗観察会『現代世相風俗史年表:1945-2008』河出書房新社、2009年3月、119頁。ISBN 9784309225043 

参考文献

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関連項目

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