プラチナハーケン1980
『プラチナハーケン1980』(プラチナハーケン イチキュウハチゼロ)は海堂尊の長編小説。『小説現代』(講談社)2024年4月号、5・6月合併号、7月号に連載され、同年7月3日に単行本が刊行された[1]。
プラチナハーケン1980 | ||
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著者 | 海堂尊 | |
発行日 | 2024年7月3日 | |
発行元 | 講談社 | |
ジャンル | 医療 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 上製本 | |
ページ数 | 320 | |
前作 | スリジエセンター1991 | |
公式サイト | プラチナハーケン1980 | |
コード | ISBN 978-4-06-535811-5 | |
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概要
編集1980年、1984 - 1985年の東城大学医学部付属病院を舞台に、若き日の渡海征司郎が「オペ室の悪魔」と呼ばれるに至るまでの経緯が描かれた『ブラックペアン1988』、『ブレイズメス1990』、『スリジエセンター1991』からなるブラックペアン・シリーズ「バブル三部作」の前日譚。
あらすじ
編集1980年6月、東城大学医学部総合外科の入局3年目の若き医局員・渡海征司郎は佐伯教授に食道がん手術の術者に抜擢される。彼は周囲の医局員の反感を買いながらも高度な手術を成功させる。それから4年後の1984年、渡海は佐伯の名代で初めての国際学会での発表にオランダへ渡り、意外な人物たちと出会う。
登場人物
編集物語の始まる1980年時点での設定。
東城大学医学部付属病院
編集- 渡海 征司郎
- 総合外科学教室3年目の研修医。極北大医学部出身。佐伯を「親父」と呼び慕う良好な関係。
- 佐伯 清剛
- 病院改革を目指す総合外科学教室の教授。食道がん手術の術者に渡海を抜擢する。
- 高野 良夫
- 総合外科学教室の助教授。
- 黒崎 誠一郎
- 総合外科学教室の医局長。講師。
- 木村 京介
- 総合外科学教室の助手。
- 小室 涼太
- 総合外科学教室の助手。
- 垣谷 雄次
- 総合外科学教室の入局1年目の研修医。東城大学サッカー部OB。
- 大林 与一
- 初代の総合外科学教室教授。外科手術の技量の低くさを問題視されていた。
- 真行寺 龍太郎
- 2代目の総合外科学教室教授。大林の技量の低さを補うため市民病院から招聘され、その後、教授に就任している。
- 渡海 一郎
- 第一内科学教室の元医局員。征司郎の父。
- 神林 三郎
- 第一内科学教室の教授。一郎の元上司。
碧翠院桜宮病院
編集- 桜宮 巌雄
- 院長。佐伯と盟友関係で、彼から紹介された渡海をアルバイトで受け入れる。
書籍情報
編集- ハードカバー:講談社、ISBN 978-4-06-535811-5
関連項目
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 海堂尊『プラチナハーケン1980』講談社、2024年。ISBN 978-4-06-535811-5 。