プラソロフ点
三角形の中心の一つ
ユークリッド幾何学において、プラソロフ点(プラソロフてん、英: Prasolov point)は、三角形の中心の一つである。クラーク・キンバーリングの「Encyclopedia of Triangle Centers」ではX(68)として登録されている[1]。名称はロシアの数学者、ヴィクトル・ヴァシーリエヴィッチ・プラソロフが著書「Задачи по планиметрии」(面積測定の問題)で証明したことに由来する[2]。
定義
編集△ABCについて、九点円の中心をN、垂足三角形を△HaHbHcとする。また、Ha,Hb,HcをそれぞれNで鏡映した点をH'a,H'b,H'cとする。△ABCと△H'aH'bH'c(第二オイラー三角形,2nd Euler triangle[3])の配景の中心、つまりAH'a,BH'b,CH'cの交点をプラソロフ点という[4][5]。
性質
編集- Ha,Hb,Hcを中心とし、それぞれA,B,Cを通る円の根心はプラソロフ点である[1]。
- △DEFを外心の擬調和三角形、D,E,FをそれぞれBC,CA,ABで鏡映した点をD',E',F'とする。△ABCと△D'E'F' (外心フールマン三角形)の配景の中心はプラソロフ点である。
- 九点円の中心、類似重心と共線である。
- 垂足三角形の垂足三角形と元の三角形の配景の中心X(24)の等角共役点である。X(24)はオイラー線上にある。
- ジェラベク双曲線上にある[6]。
- プラソロフ点の重心座標は以下の式で表される。
出典
編集- ^ a b “ENCYCLOPEDIA OF TRIANGLE CENTERS X68”. faculty.evansville.edu. 2024年3月30日閲覧。
- ^ образование, Математическое (ロシア語). Прасолов В. В. Задачи по планиметрии. — 2007 // Библиотека Mathedu.Ru
- ^ “Index of triangles”. faculty.evansville.edu. 2024年4月25日閲覧。
- ^ Weisstein, Eric W. "Prasolov Point". mathworld.wolfram.com (英語).
- ^ Sava Grozdeva,Deko Dekov (2015). “A Survey of Mathematics Discovered by Computers”. International Journal of Computer Discovered Mathematics (IJCDM) 0: 14 .
- ^ Weisstein, Eric W. "Jerabek Hyperbola". mathworld.wolfram.com (英語).