ブーダンフランス語: boudin)は、ラード)によるフランス腸詰の一種。血を使っているのでブラッドソーセージの一種になる。一般的にはニンニクタマネギパセリ柑橘類の香料が調味料として使われる。下記の白ブーダンに対し、黒ブーダンフランス語: boudin noir)とも呼ばれる。

黒ブーダン(ブーダン・ノワール)

フランスでは、伝統的にシャルキュトリー(惣菜店、デリカテッセン)や豚肉専門店で売られる。またホットドッグのようにしたり、乾燥させたブーダンをパテテリーヌとともにサラダに調理したりする。ブーダンの付け合せにはリンゴやタマネギが添えられる。ブーダンには常にアップルソースや、時にマッシュポテトも添えられる。

白ブーダンフランス語版フランス語: boudin blanc) は一般的なブーダンとは違い、挽肉パン粉牛乳を原料に、時としてキノコ類を使ったフランスおよびベルギーの腸詰である。冷たいままでも温かくして(焼くか油で揚げる)も食される。アルデンヌ県ルテルオルヌ県エッセイ英語版特産品になっている。

フランス外人部隊の軍歌兼行進曲は Le Boudin という題名である。つまりブーダンのことであるが、これは外人部隊に支給されていた青い毛布のことで、かつて背嚢(リュックサック)の上へ縛り付けるために丸めた毛布の形をブーダンになぞらえたもの。ブーダンは外人部隊の礼装の一部として残り、革命記念日のパレードなどでは外人部隊兵がブーダンを腰にサッシュのように巻き付け、その上から弾帯を締めた姿を見ることができる。

北アメリカでは、フランス系のアカディ人やケイジャンによって作られている。