ブーズー・チェイヴィス
ブーズー・チェイヴィス(Boozoo Chavis , 1930年10月23日 - 2001年5月5日)は、アメリカ合衆国ルイジアナ州出身のザディコのアーティスト(アコーディオン、ヴォーカル)。ザディコ音楽草創期の一人である。
ブーズー・チェイヴィス Boozoo Chavis | |
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ブーズー・チェイヴィス (1997年) | |
基本情報 | |
出生名 | Wilson Anthony Chavis[1] |
生誕 |
1930年10月23日 アメリカ合衆国ルイジアナ州ドッグ・ヒル[2] |
死没 |
2001年5月5日(70歳没) アメリカ合衆国テキサス州オースティン |
ジャンル | ザディコ |
職業 | ミュージシャン、シンガー |
担当楽器 | アコーディオン |
活動期間 |
1954年 - 1964年 1984年 - 2001年 |
レーベル |
フォークスター・レコード ゴールドバンド・レコード ラウンダー・レコード エレクトラ・レコード |
略歴
編集1930年10月23日、ルイジアナ州レイクチャールズ近郊の農村、ドッグ・ヒルで生まれた[2]。貧しいクレオールのコミュニティーでクリーニング業、競走馬育成を行う母親によって育てられた。ミュージシャンだった父親からアコーディオンを与えられ、独学で習得。まもなく、年配の親族などとプレイするようになった[1]。
1954年、ゴールドバンド・レコードのエディ・シューラーからの誘いを受け、同年デビュー・シングル「Paper In My Shoe」を傘下のフォークスター・レーベルよりリリース。これが南部の田舎で受けてヒットとなった。15万枚を売り上げたとされ、ザディコの最初のヒット曲として知られるようになった[1]。翌年には続くシングル「Forty-one Days」をリリースしたもののヒットとはならず、レーベルから正当な支払いを受けていないと感じたチェイヴィスは、以後レコーディングをするのを止めてしまった[1]。
1964年には自宅で16曲ほどをレコーディングし、うち2曲がゴールドバンドよりシングルとしてリリースとなったものの、残りは世に出ることがないまま、歳月が過ぎた。以後チェイヴィスは競走馬を育てて生計を立てる傍ら、地元のダンス・パーティーやトレイルライド(ルイジアナのクレオール・カウボーイたちのパーティー)でプレイすることはあったものの、1980年代に入るまでレコーディングをすることはなかった[2]。
1984年、妻レオナの後押しを受けて復活を果たした[2]。同年、メゾンデソウル・レコードよりアルバム『Louisiana Zydeco Music』をリリース。1990年には前述の大半が未発表となっていた1964年のレコーディングがラウンダー・レコードより『The Lake Charles Atomic Bomb』と題したアルバムとしてリリースとなった。
以後、チェイヴィスは亡くなるまでレコーディングを続けるようになり、自身のバンドマジック・サウンズを率いてニューポート・フォーク・フェスティバル、ニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテッジ・フェスティバルなどにも出演した[3]。
1995年にはバーベキューの際の事故で左手の指2本の先を切断する怪我を負いながら、間もなく演奏活動を再開。そのような不屈の精神を持った彼だったが、2001年4月に脳卒中で倒れ、その数日後に死去した。
ディスコグラフィー
編集シングル
編集- 「Boozoo Stomp」 / 「Paper In My Shoe」 (Folk-star GF-1197, 1954年)
- 「Forty One Days」 / 「Bye Bye Catin」 (Folk-star 45-1201, 1955年)
- 「Hamburger's & Popcorn」 / 「Tee Black」 (Goldband G-1161, 1964年)[4]
アルバム
編集- 『Louisiana Zydeco Music』 (Maison De Soul, 1986年)
- 『Boozoo Zydeco』 (Maison De Soul, 1987年)
- 『Live At Richard's』 (Rounder, 1988年)
- 『Zydeco Homebrew』 (Maison De Soul, 1988年)
- 『Boozoo Chavis』 (Elektra/Nonesuch, 1990年)
- 『The Lake Charles Atomic Bomb』 (Rounder, 1990年)
- 『Boozoo, That's Who!』 (Rounder, 1993年)
- 『Live! At The Habibi Temple』 (Rounder, 1994年)
- 『Hey Do Right!』 (Discovery, 1996年)
- 『Who Stole My Monkey』 (Rounder, 1999年)
- 『Down Home On Dog Hill』 (Rounder, 2001年)
関連項目
編集脚注
編集外部リンク
編集- Cajun, Creole, and Zydeco Music[リンク切れ](バイオ-英語)
- Blues World(バイオ-英語)
- Boozoo Chavis Obituary(訃報記事-英語)