ブロモフェノールブルー
ブロモフェノールブルー(Bromophenol blue)はpHが3.0から4.6の間で用いられる酸塩基指示薬の1つである。水溶液のpHが3.0のときは黄色であるが、pHが4.6になると紫色となる。この変化は可逆である。
ブロモフェノールブルー | |
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3,3',5,5'-テトラブロモフェノールスルホンフタレイン | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | [https://commonchemistry.cas.org/detail?cas_rn=115-39-9&title= 115-39-9 115-39-9] |
PubChem | 8272 |
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特性 | |
化学式 | C19H10Br4O5S |
モル質量 | 669.96 g mol−1 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ブロモフェノールブルーはアガロースゲル電気泳動やポリアクリルアミドゲル電気泳動などでのカラーマーカーとしても用いられている。通常のpH条件下でブロモフェノールブルーは負電荷を持つため、電気泳動を行ったときにはDNAやタンパク質と同じ向きに移動する。移動度はゲルの密度と緩衝溶液の組成に依存するが、一般的には緩衝溶液にTAEバッファーやTBEバッファーを用い、1%のアガロースゲルを用いると、約500塩基対のDNAとほぼ同じ移動度を持つとされている。またキシレンシアノールやオレンジGなどもカラーマーカーとして用いられている。
また色素としても用いられる。光を当てたときには赤色に見える。