ブルーフラッグビーチ
ブルーフラッグ（英語：Blue Flag）とは、環境NPO／NGOの国際環境教育基金 (FEE)が「厳しい基準を満たしたビーチ、マリーナ、観光船舶」に対して認証である[1]。
概要
編集ブルーフラッグプログラムは、1985年にフランスで創設され、1987年にはヨーロッパに、2001年には南アフリカが加わり、今日では世界的な展開を行っている[2]。
この認証は、基準を満たしたFEE加盟国のビーチやマリーナ、観光用船舶が認証を取得し、北半球では5～6月、南半球では11月1日に授与される。2024年5月現在、世界51か国、5,121か所に発行されている[3]。
認証の基準として、ビーチの場合、水質や環境教育と情報、安全性など4分野33項目の基準が設けられている。車いすなどが使えるユニバーサルビーチであることも重要とされる[4]。
日本
編集日本国内では、2024年5月1日時点で、14か所（ビーチ12か所、マリーナ2か所）がブルーフラッグ認証を取得している。
ブルーフラッグ認証は、日本においては一般社団法人JARTAにより行われている[5]。ブルーフラッグ認証取得までのサポートは一般社団法人日本ブルーフラッグ協会が行っている。
2016年、日本の浜辺がアジアで初めて認定された[6]。
2019年、2つのビーチが追加認定された。
2021年、申請者が民間団体（江の島海水浴場協同組合）としてアジアで初めての認定[9]。
- 神奈川県藤沢市江の島 片瀬西浜・鵠沼海水浴場[9]
2022年、1つのビーチが新たに認定された。また、日本のマリーナがアジアで初めて登録された[10]。
2023年、4つのビーチが新たに認定された。なお、宮城県内の3ビーチについては東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水海洋放出が控えていることを踏まえて、海水サンプルの水質が国際原子力機関（IAEA）が定めている国際基準に適合しないと判断した場合は直ちに旗を降ろす条件付きとなった[11]。
2024年、2つのビーチ、1つのマリーナが新たに認定された。
出典
編集- ^ Bysted A/S. “FEE - Foundation for Environmental Education”. Fee-international.org. 2010年5月21日閲覧。
- ^ BLUE FLAG BEACH CRITERIA AND EXPLANATORY NOTES 2008-2009（欧州委員会）
- ^ ブルーフラッグ (blueflag.global)
- ^ a b “大阪に念願の国際認証ビーチ…「二色の浜」の水質や安全性にお墨付き、車いすで海水浴の体験も”. 読売新聞オンライン (2024年6月2日). 2025年2月17日閲覧。
- ^ “【日本は14カ所！世界が認める「ブルーフラッグ」認定の美しいビーチとは？”. TABIZINE～人生に旅心を～. 2025年2月17日閲覧。
- ^ a b アジア初 福井のビーチに“国際的認証”（日テレNEWS24）
- ^ 鎌倉・由比ガ浜で海開き ブルーフラッグ認証ビーチ(産経ニュース)
- ^ a b 世界が認めた好環境 須磨海水浴場がブルーフラッグ取得 - ウェイバックマシン（2019年4月23日アーカイブ分）.神戸新聞NEXT.2020年8月11日閲覧。
- ^ a b “片瀬西浜・鵠沼海水浴場が海辺の国際環境認証「ブルーフラッグ」を取得”. THE SURF NEWS (2021年5月2日). 2023年8月27日閲覧。
- ^ a b c 逗子・葉山版 (2022年5月27日). “逗子海水浴場 ブルーフラッグ取得 厳しい基準クリア 国内6番目”. タウンニュース. 2023年8月27日閲覧。
- ^ a b c d “宮城の3海水浴場、ブルーフラッグ取得も異例の処理水関連条件付き IAEA基準外れたら「直ちに旗を降ろすこと」”. 河北新報 (2023年7月5日). 2023年7月5日閲覧。
- ^ “千葉県・勝浦の興津海水浴場が「ブルーフラッグ」認証取得：東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2023年6月30日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “高田松原海水浴場に「ブルーフラッグ」優れたビーチの国際認証｜NHK 岩手県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2025年2月17日閲覧。
