ブルースは絆 (ブルース・ブラザーズのアルバム)
『ブルースは絆』(原題:Briefcase Full of Blues)は、ブルース・ブラザーズが1978年に録音・発表したライブ・アルバム。バンドのデビュー・アルバムに当たる。
『ブルースは絆』 | ||||
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ブルース・ブラザーズ の ライブ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1978年9月9日 ロサンゼルス ユニバーサル・アンフィシアター[1] | |||
ジャンル | ブルース、R&B、ブルー・アイド・ソウル | |||
時間 | ||||
レーベル | アトランティック・レコード | |||
プロデュース | ボブ・ティシュラー | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ブルース・ブラザーズ アルバム 年表 | ||||
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背景
編集ダン・エイクロイドとジョン・ベルーシは、1976年1月17日放映のテレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」に「ハワード・ショア・アンド・ヒズ・オール・ビー・バンド」として出演した[5]。そして、1978年4月22日放映の同番組で、ブルース・ブラザーズとしてのデビューを果たす[5]。その後ブルース・ブラザーズは、スティーヴ・マーティンのユニバーサル・アンフィシアター公演でオープニングアクトとしての出演を依頼され、更にアトランティック・レコードとの契約を得た[6]。本作にはマーティンのオープニングアクトを務めた1978年9月9日のパフォーマンスが収録されている[1]。
反響・評価
編集バンドの母国アメリカでは、1979年に本作がBillboard 200で1位を獲得し、シングル「ソウル・マン」が全米14位、「ラバー・ビスケット」が全米37位のヒットとなった[2]。ノルウェーのアルバム・チャートでは3週連続でトップ20入りし、最高16位を記録[3]。ニュージーランドのアルバム・チャートでは3週連続でトップ40入りし、1979年5月20日付のチャートで24位に達した[4]。
William Ruhlmannはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「これらのパフォーマンスからは誠実な感情が伝わってくる」と評している[7]。一方、1979年1月22日付の『ピープル』誌のレビューでは「一流のスタジオ・バンドを従えているが、エイクロイドのハーモニカのスタイルは、30分ぐらいしか吹き方を習っていないようなクオリティで、ベルーシも真面目に歌っているのだろうが、嘆かわしいほど酷い」と評された[8]。
収録曲
編集- Side 1
- オープニング:お前をはなさない - "Opening: I Can't Turn You Loose" (Otis Redding) - 1:50
- ヘイ・バーテンダー - "Hey Bartender" (Floyd Dixon) - 3:01
- メッシン・ウィズ・ザ・キッド - "Messin' with the Kid" (Mel London) - 3:35
- オールモスト - "(I Got Everything I Need) Almost" (Donnie Walsh) - 2:50
- ラバー・ビスケット - "Rubber Biscuit" (Charles Johnson, Adam R. Levy) - 2:57
- ショト・ガン・ブルース - "Shot Gun Blues" (Walsh) - 5:23
- Side 2
- グルーヴ・ミー - "Groove Me" (King Floyd) - 3:46
- アイ・ドント・ノー - "I Don't Know" (Willie Mabon) - 4:14
- ソウル・マン - "Soul Man" (Isaac Hayes, David Porter) - 3:28
- "B"ムーヴィ・ボックス・カー・ブルース - "'B' Movie Box Car Blues" (Delbert McClinton) - 4:08
- フリップ、フロップ・アンド・フライ - "Flip, Flop & Fly" (Jesse Stone, Big Joe Turner) - 3:38
- クロージング:お前をはなさない - "Closing: I Can't Turn You Loose" (O. Redding) - 0:51
参加ミュージシャン
編集- ジョリエット・ジェイク・ブルース(ジョン・ベルーシ) - リード・ボーカル
- エルウッド・ブルース(ダン・エイクロイド) - リード・ボーカル(on #5)、バックグラウンド・ボーカル、ハーモニカ
- ポール・シェイファー - ハモンドオルガン、エレクトリックピアノ、ピアノ、バックグラウンド・ボーカル
- マット・マーフィー - ギター
- スティーヴ・クロッパー - ギター
- ドナルド・ダック・ダン - ベース
- スティーヴ・ジョーダン - ドラムス、バックグラウンド・ボーカル
- トム・マローン - テナー・サックス、バリトン・サックス、トロンボーン、トランペット、バックグラウンド・ボーカル、ホーン・アレンジ
- トム・スコット - テナー・サックス、バックグラウンド・ボーカル
- ルー・マリーニ - テナー・サックス、バックグラウンド・ボーカル
- アラン・ルービン - トランペット、バックグラウンド・ボーカル
脚注・出典
編集- ^ a b “Once Upon a Time in the Top Spot: The Blues Brothers, Briefcase Full of Blues”. Rhino Entertainment. 2016年5月8日閲覧。
- ^ a b “The Blues Brothers - Awards”. AllMusic. 2016年3月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月21日閲覧。
- ^ a b norwegiancharts.com - Blues Brothers - Briefcase Full Of Blues
- ^ a b charts.org.nz - Blues Brothers - Briefcase Full Of Blues
- ^ a b “The Blues Brothers make their world premiere on Saturday Night Live”. History.com. A&E Television Networks. 2016年5月8日閲覧。
- ^ Olson, Cathy Applefeld (2016年5月3日). “Blues Brothers Prime-Time Animated Series in the Works”. Billboard. 2016年5月8日閲覧。
- ^ Ruhlmann, William. “Briefcase Full of Blues - The Blues Brothers”. AllMusic. 2016年5月8日閲覧。
- ^ “Picks and Pans Review: Briefcase Full of Blues”. People. Time Inc. (1979年1月22日). 2015年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月22日閲覧。
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