ブルックスグループ

コーヒー関連企業の企業グループ

ブルックスグループは、持株会社である株式会社ブルックスホールディングスを中心に、コーヒーなどの通信販売事業を展開する株式会社ブルックス、コーヒーの生産部門を担う株式会社ブルックス・ファーム・コーヒーなどの関連会社からなる企業グループ[1]。本社は、横浜市青葉区美しが丘に置かれている[1]

株式会社ブルックスホールディングス
原宿の「BROOK'S CAFE」2017年撮影
原宿の「BROOK'S CAFE」2017年撮影
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
225-8539
神奈川県横浜市青葉区美しが丘4-54-6
設立 1968年10月21日
業種 食料品
法人番号 6010001043818
代表者 代表取締役社長  小川 武重
主要子会社 株式会社ブルックス
関係する人物 小川裕子
外部リンク https://www.brooks.co.jp
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取り扱う商品は、1杯分ずつ窒素充填したドリップコーヒーが中心であるが、紅茶日本茶、健康茶なども扱っており[2]、さらに糠漬けの糠床を乾燥粉末化した商品なども手掛けている[3]

概要

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ブルックスの創業は1968年10月21日とされている[1]。当時の事業は、後に「小さなお茶屋」と表現されるものであった[4]

やがて、「本格ドリップコーヒーが1杯19円」といった宣伝文句で通信販売事業を拡大し、広く知られるようになっていった[4]

1993年には、国際コーヒー価格の安値と円高に乗じてアイスコーヒー用商品の値引きを行なって顧客を増やし、売り上げの前年比「二ケタ増」を達成したと報じられた[5]

ブルックスの社風はベンチャー企業色もあり、2000年当時には、インターネット上の新規事業立ち上げにインターンシップの学生を多数活用するといった取り組みをしていた[6]。インターネットによる通信販売が普及するにつれ、ブルックスへの消費者の支持は顕著になり、例えば、2003年にはYahoo! JAPANインターネットショッピングモールYahoo!ショッピング」が販売した193種類の福袋の中で、コーヒー、紅茶類を詰め合わせたブルックスの福袋が「最も人気の高かった」とされ[7]、さらにネット通販愛好者の「お気に入りサイト」のランキングでは、大手各社に伍して6位に入ったことが報じられた[8]。日経産業地域研究所がマクロミルを介して行なった2011年の調査では、自宅で飲むドリップ式コーヒーのブランドとして14.0%の回答を得たUCCの「ゴールドスペシャル」以下、AGFの「ブレンディ」、片岡物産の「モンカフェ」に次ぎ、「ブルックス」は9.3%の回答を得た[9]

2008年には、海外向けの販売サイトを立ち上げ、2012年頃のPayPalの導入などを経て、アジア市場を中心に売り上げを堅調に伸ばしている[4]

2012年には、かつて第一生命が本社機能を置いていた神奈川県大井町の施設(旧・大井第一生命館ビル)を取得して[10]、大井事業所を置き[11]、さらに2015年には、大井町と共同で神奈川県に対して「未病」対策事業の取り組みを共同提案し[12]2017年には施設の名称を「未病バレー BIOTOPIA(ビオトピア)」として2020年までに段階的整備を進めることが県から発表され[13]2018年4月28日に第一期分がオープンした[14]

この間、2014年6月には、「BROOK'S CAFE 原宿店」を開店し[15]2017年7月には、「BROOK’S ME-BYO café」にリニューアルした[16]

脚注

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  1. ^ a b c 企業概要 ブルックスグループは、コーヒー・茶類の製造および通信販売事業を中心としたサービスを提供しています”. ブルックス. 2017年9月13日閲覧。
  2. ^ 西村敦子 (2007年7月20日). “西村敦子の使える得(まるとく)サイト 1杯19円~のドリップバッグや、数量限定の“夏袋"がお得!「ブルックスコーヒーマーケット」”. Impress Watch Corporation. 2017年9月13日閲覧。
  3. ^ “ブルックス「かんたん ぬか美人」―90分後に本格的ぬか漬け(注目の一品)”. 日経MJ(流通新聞): p. 15. (2016年1月20日)  - 日経テレコン21にて閲覧
  4. ^ a b c 伏見学 (2015年1月20日). “「本格ドリップコーヒーが1杯19円」バナーでおなじみ:コーヒー通販のブルックス、なぜ原宿にコンセプトショップを開いたのか? (1/2)”. アイティメディア. 2016年9月13日閲覧。
  5. ^ “参入業者も続々、コーヒー安売りDSで拍車―大手の半額以下も”. 日本経済新聞・朝刊: p. 13. (1993年8月4日)  - 日経テレコン21にて閲覧
  6. ^ 平岡妙子 (2000年4月10日). “インターンシップで政治家も農業も 職場体験で自分をみつめる”. アエラ: p. 61  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  7. ^ “福袋の売上高、ヤフー1.5倍に―実用品、ニーズ高く”. 日経MJ(流通新聞): p. 5. (2003年1月14日)  - 日経テレコン21にて閲覧
  8. ^ “ネット通販利用者調査―人気サイトランキング、アマゾン、断トツ首位”. 日経MJ(流通新聞): p. 1. (2003年12月2日)  - 日経テレコン21にて閲覧:この調査の上位10件は、1位から順に、Amazon.co.jpセシールヨドバシカメラニッセンベルメゾン(千趣会)、ブルックス、ファンケルユニクロDHCソフマップのサイトであった。
  9. ^ “自宅で飲むコーヒー(上)インスタント「よく飲む」39%(1000人の家計簿)”. 日経MJ(流通新聞): p. 2. (2011年4月13日)  - 日経テレコン21にて閲覧
  10. ^ “第一生命の後にブルックスビル 大井町長「雇用や観光に期待」”. 朝日新聞・朝刊・神奈川全県: p. 28. (2012年2月14日)  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  11. ^ BROOK'S 大井事業所”. ブルックス. 2017年9月13日閲覧。
  12. ^ “未病対策施設 大井に 県整備へ”. 読売新聞・東京朝刊・横浜: p. 33. (2015年9月4日)  - ヨミダス歴史館にて閲覧
  13. ^ 岩堀滋 (2017年6月13日). “「未病」施設の名、「ビオトピア」に 大井町で整備”. 朝日新聞・朝刊・神奈川全県: p. 24  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  14. ^ 「未病と向き合う森の里 ビオトピア 癒やしの空間作り」『日経MJ』2019年1月23日
  15. ^ 伏見学 (2015年1月20日). “「本格ドリップコーヒーが1杯19円」バナーでおなじみ:コーヒー通販のブルックス、なぜ原宿にコンセプトショップを開いたのか? (2/2)”. アイティメディア. 2016年9月13日閲覧。
  16. ^ BROOK’S ME-BYO café”. ブルックス. 2016年9月13日閲覧。

外部リンク

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