ブランケット・キャッツ
『ブランケット・キャッツ』は、重松清による短編小説集。レンタル猫を借りた家族の物語である。2003年3月から9月まで「asahi.com」に掲載の後、2008年2月7日に朝日新聞社より単行本が刊行された。2011年2月4日には朝日文庫より文庫本が刊行された。
ブランケット・キャッツ | ||
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著者 | 重松清 | |
発行日 | 2008年2月7日 | |
発行元 | 朝日新聞社 | |
ジャンル | 短編小説集 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 上製本 | |
ページ数 | 332 | |
公式サイト | publications.asahi.com | |
コード |
ISBN 9784022503978 ISBN 9784022645951(A6判並製) | |
ウィキポータル 文学 | ||
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7篇からなる連作短編集で、使い慣れた毛布に包まれて貸し出されるレンタル猫「ブランケット・キャット」たちが、2泊3日の契約期間の中で、子宝に恵まれない夫婦、会社の金を着服した女、失業により自宅を手放す家族など、さまざまな問題を抱えた人々に小さな変化をもたらしていく様子を描く[1]。
収録作品
編集- 花粉症のブランケット・キャット
- 助手席に座るブランケット・キャット
- 尻尾のないブランケット・キャット
- 身代わりのブランケット・キャット
- 嫌われ者のブランケット・キャット
- 旅に出たブランケット・キャット(「さすらいのブランケット・キャット」改題)
- 我が家の夢のブランケット・キャット
あらすじ
編集この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
2泊3日で毛布と共にレンタルされる猫たち。さまざまな事情を抱えた人たちが、猫とかかわることで自分をかえていく。7つの短編集。
登場人物
編集この節には内容がありません。(2017年5月) |
テレビドラマ
編集ブランケット・キャッツ | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 重松清 |
脚本 | 江頭美智留 |
演出 |
大谷太郎(アックスオン) 本多繁勝(アックスオン) |
出演者 |
西島秀俊 吉瀬美智子 島崎遥香 唐田えりか 酒井美紀 美保純 |
エンディング |
矢野顕子「Soft Landing」 (SPEEDSTAR RECORDS) |
製作 | |
製作総指揮 |
土屋勝裕(NHK編成局コンテンツ開発センター) 池田健司(アックスオン) |
プロデューサー | 松本明子(アックスオン) |
制作 | NHK |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2017年6月23日 - 8月4日 |
放送時間 | 金曜22:00 - 22:49 |
放送枠 | ドラマ10 |
放送分 | 49分 |
回数 | 7 |
公式サイト |
NHK総合「ドラマ10」枠にて2017年6月23日から8月4日まで放送された。全7話[2]。
家具修繕店を営みつつ亡き妻が残した7匹の猫の新たな飼い主を探す椎名秀亮を主人公に、引き取り希望者のもとへ3日間の「トライアル」として貸し出される猫たちが、人々の心境に変化を及ぼし、猫との交流を通じて人々が自身を見詰め直し成長していく様子を描く「再生物語」[3][4][5]。自身も愛猫家であり猫の生態に詳しい江頭美智留が脚本を担当、「再生」のテーマのもと主人公・椎名秀亮の職業を家具修理と設定し、「猫を通じて出会う人たちの再生」とともに妻を失った「主人公の再生」の物語として描いている[6][7]。主演は西島秀俊で、『とんび』『流星ワゴン』などの重松清による原作であること、「単純に猫と一緒の仕事をしてみたかった」ことを理由に出演を即決したという[3]。
あらすじ(テレビドラマ)
編集この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
家具修理工の椎名秀亮は亡き妻が残した7匹の猫の飼い主を探していた。しかし、その猫を引き取りに彼の小さな工房にやってくるのは皆訳有な曲者ばかり。
キャスト
編集主要人物
編集- 椎名 秀亮(しいな しゅうすけ)
- 演 - 西島秀俊
- 家具修繕店「椎名家具製作所」を営む。亡き妻が残した7匹の猫の新たな飼い主を探している。
- 藤村 美咲(ふじむら みさき)
- 演 - 吉瀬美智子
- 「藤村動物病院」を経営する獣医師。秀亮の幼馴染で、秀亮のことを気にかける。
- 水島 楓(みずしま かえで)
- 演 - 島崎遥香
- 「藤村動物病院」の動物看護師。
- 佐伯 さくら(さえき さくら)
- 演 - 唐田えりか
- 奈緒子の娘。「さくら食堂」の看板娘。
- 横山 沙織
- 演 - 水原ゆき
- 「藤村動物病院」の動物看護師。
- 椎名 陽子(しいな ようこ)
- 演 - 酒井美紀
- 秀亮の妻。7匹の猫を飼う愛猫家だったが、交通事故により2年前に死去。
- 佐伯 奈緒子(さえき なおこ)
- 演 - 美保純
- 「さくら食堂」の女将。
猫
編集- チャイ - 焦げパン
- たま - たまお
- みこ - みーこ
- キー - 金時
- むぎ - にぼし
- ペコ - うに
- クロ - ジャック
ゲスト
編集- 第1話「身代わりのブランケット・キャット」
- 第2話「我が家の夢のブランケット・キャット」
- 第3話「二人ぽっちのブランケット・キャット」
- 第4話「尻尾の曲がったブランケット・キャット」
- 第5話「嫌われ者のブランケット・キャット」
- 第6話「助手席のブランケット・キャット」
- 第7話「さよならのブランケット・キャット」
スタッフ
編集- 原作 - 重松清
- 脚本 - 江頭美智留
- 音楽 - 得田真裕
- 主題歌 - 矢野顕子「Soft Landing」(SPEEDSTAR RECORDS)
- 演出 - 大谷太郎(アックスオン)、本多繁勝(アックスオン)
- プロデューサー - 松本明子(アックスオン)
- 制作統括 - 土屋勝裕(NHK編成局コンテンツ開発センター)、池田健司(アックスオン)
- 制作・著作 - NHK、AXON
放送日程
編集各話 | 放送日 | サブタイトル[8] | 演出 |
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第1話 | 6月23日 | 身代わりのブランケット・キャット | 大谷太郎 |
第2話 | 6月30日 | 我が家の夢のブランケット・キャット | |
第3話 | 7月 | 7日二人ぽっちのブランケット・キャット | 本多繁勝 |
第4話 | 7月14日 | 尻尾の曲がったブランケット・キャット | |
第5話 | 7月21日 | 嫌われ者のブランケット・キャット | 大谷太郎 |
第6話 | 7月28日 | 助手席のブランケット・キャット | |
最終話 | 8月 | 4日さよならのブランケット・キャット |
関連商品
編集- DVD
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- ブランケット・キャッツ DVD-BOX(2017年12月22日発売、ハピネット・ピクチャーズ、HPBR-195)[9]
脚注
編集- ^ 尾崎英子 (2008年4月21日). “2泊3日レンタル猫のぬくもり 「ブランケット・キャッツ」 重松清著”. 47NEWS 2017年7月22日閲覧。
- ^ a b “西島秀俊×吉瀬美智子 「ブランケット・キャッツ」 制作開始!”. NHKドラマ. NHK (2017年3月17日). 2017年3月17日閲覧。
- ^ a b “椎名秀亮役 西島秀俊さん♢ドラマ10「ブランケット・キャッツ」|出演者インタビュー”. NHK_PR. NHKオンライン (2017年6月22日). 2017年6月30日閲覧。
- ^ “視聴室 ブランケット・キャッツ 真の主役は7匹の猫”. 毎日新聞. (2017年6月30日) 2017年6月30日閲覧。
- ^ “夏の新ドラマ「ブランケット・キャッツ」にハマる3つの理由!”. ザテレビジョン (KADOKAWA). (2017年6月5日) 2017年7月21日閲覧。
- ^ 金沢優里 (2017年6月29日). “大谷太郎インタビュー「鳴き声を撮るのに3日もかかりました(笑)」『ブランケット・キャッツ』演出”. TVLIFE web (学研プラス) 2017年7月21日閲覧。
- ^ クロックガールズ(江頭美智留)の2017年6月21日のツイート、2017年7月21日閲覧。
- ^ “あらすじ・予告編動画”. ブランケット・キャッツ. NHK (2017年). 2017年7月2日閲覧。
- ^ “ブランケット・キャッツ DVD-BOX”. ハピネット・ピクチャーズ. 2017年9月23日閲覧。
外部リンク
編集- ブランケット・キャッツ - 朝日新聞出版
- ブランケット・キャッツ - ウェイバックマシン(2017年5月25日アーカイブ分) - NHK ドラマ10
- ドラマ10 ブランケット・キャッツ - NHK放送史
NHK総合 ドラマ10 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
ツバキ文具店
〜鎌倉代書屋物語〜 (2017年4月14日 - 6月2日) |
ブランケット・キャッツ
(2017年6月23日 - 8月4日) |
この声をきみに
(2017年9月8日 - 11月17日) |