ブラックフライアーズ鉄道橋

ブラックフライアーズ鉄道橋(ーてつどうきょう、Blackfriars Railway Bridge)は、イギリスの首都ロンドンテムズ川にかかる鉄道橋

ブラックフライアーズ鉄道橋
現存する初代橋の支柱とブラックフライアーズ駅
基本情報
イギリスの旗 イギリス
所在地 ロンドン
交差物件 テムズ川
用途 鉄道橋
路線名 ホルボーン・ヴィアディクト - ハーン・ヒル線英語版
管理者 ネットワーク・レール
開通 1886年
座標 北緯51度30分35秒 西経0度06分12秒 / 北緯51.50972度 西経0.10333度 / 51.50972; -0.10333座標: 北緯51度30分35秒 西経0度06分12秒 / 北緯51.50972度 西経0.10333度 / 51.50972; -0.10333
構造諸元
形式 アーチ橋
地図
ブラックフライアーズ鉄道橋の位置(サザーク区内)
ブラックフライアーズ鉄道橋
ブラックフライアーズ鉄道橋の位置(セントラル・ロンドン内)
ブラックフライアーズ鉄道橋
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
テンプレートを表示

初代

編集

初代の橋はロンドン・チャタム・アンド・ドーバー鉄道英語版のためにジョセフ・カビット英語版が設計し、1864年に開通した。しかし1924年サザン鉄道が設立されると高速列車や大陸間列車はウォータールー駅に集約され、セント・ポール駅は近郊列車のみが停車する駅になった。これにより、初代の橋の利用は徐々に少なくなっていった。さらに現代の列車を支えるには強度が足りなくなったため、この橋は1985年に撤去された。なお、テムズ川をわたる部分の支柱と南側の橋台だけが残されており、これらは第二級建造物に指定されている[1][2]

2代目

編集

2代目の橋は初代よりも若干下流(東側)に位置しており、当初はセント・ポール鉄道橋と呼ばれていた。1886年に開通したこの橋はジョン・ウォルフ=バリー英語版ヘンリー・マーク・ブラネル英語版が設計した鋼鉄製の橋である。また建築工事はルーカス・アンド・アード英語版社が担当した。その後1937年にセントポール駅がブラックフライアーズ駅に改名されると、鉄道橋の名称も現名称に変更された。

橋の南側には1864年に開業したブラックフライアーズ・ブリッジ駅があったが、橋の開通に伴い1885年に閉鎖された。ただし貨物駅としての利用は1964年の完全閉鎖まで続き、跡地はオフィス街に転用されている。

その後テムズリンク計画英語版が発足し、ブラックフライアーズ駅のホーム延長が決まった。駅設計はウィル・アルソップ、建設はバルフォア・ベティ英語版社が担当した。工事の際には駅の屋根に巨大なソーラーパネルが設置され、世界最大級のソーラーパネルを持つ橋となった[3]

脚注

編集
  1. ^ Blackfriars: Loughborough Junction
  2. ^ Historic England. "Southern abutment to former West Blackfriars and St Paul's Rail Bridge (1376596)". National Heritage List for England (英語). 2008年11月27日閲覧
  3. ^ “Work starts on solar bridge at Blackfriars station”. The Guardian. (4 October 2011). https://www.theguardian.com/environment/2011/oct/04/solar-bridge-blackfriars-station 4 October 2011閲覧。