ブライアン・ボグセビッチ

ブライアン・トーマス・ボグセビッチBrian Thomas Bogusevic , 1984年2月18日 - )は、 アメリカ合衆国イリノイ州クック郡オーク・ローン英語版出身の元プロ野球選手外野手)。左投左打。

ブライアン・ボグセビック
Brian Bogusevic
アストロズ時代
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 イリノイ州クック郡オーク・ローン英語版
生年月日 (1984-02-18) 1984年2月18日(40歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手外野手
プロ入り 2005年 MLBドラフト1巡目(全体24位)でヒューストン・アストロズから指名
初出場 MLB / 2010年9月1日 セントルイス・カージナルス
NPB / 2016年3月25日 埼玉西武ライオンズ
最終出場 MLB / 2015年10月3日
NPB / 2016年9月1日 千葉ロッテマリーンズ
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
獲得メダル
男子 野球
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
パンアメリカン競技大会
2015 野球

日本での表記は「ブライアン・ボグセビック」だが、英語でも同じ(発音:boh-guh-seh-vick)であり、語尾を「」とするのはセルビア語の発音である。

経歴

編集

プロ入り前

編集

チューレーン大学では先発投手としてプレー。

プロ入りとアストロズ時代

編集

2005年MLBドラフト1巡目(全体24位)でヒューストン・アストロズから指名され、7月6日に契約を結び[1]、プロ入りを果たした。

2008年のシーズン途中から外野手に転向した。

2010年9月1日のセントルイス・カージナルス戦で代打として出場し、メジャーデビューを果たした。

2011年は主に対右投手時の右翼手や代打として起用され、87試合に出場した。

2012年11月3日に40人枠から外され[2]FAとなった。

カブス時代

編集

2012年11月21日にシカゴ・カブスとマイナー契約を結んだ[3]

マーリンズ傘下時代

編集

2013年12月12日にジャスティン・ルジアーノとのトレードで、マイアミ・マーリンズへ移籍した[4][5]

2014年3月30日に戦力外となった[6]後、4月2日に40人枠を外れる形でAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズへ降格した。この年はメジャーでのプレーは無く、オフの10月にFAとなった[7]

フィリーズ時代

編集

2014年10月22日にフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結んだ[8]

2015年は開幕から傘下のAAA級リーハイバレー・アイアンピッグスでプレー。6月30日に2015年パンアメリカン競技大会の男子野球アメリカ合衆国代表に選出されたことが発表され[9]代表入りしている[10][11]。同大会では決勝のカナダ戦でサヨナラ負けし[12]、準優勝で銀メダルを獲得した。

9月4日にメジャー契約となり40人枠入りした[13]。10月19日に40人枠から外れ、AAA級リーハイバレーへ降格した[14]

オリックス時代

編集

2015年12月18日、ブレント・モレルと共に獲得したことがオリックス・バファローズより発表され、背番号は29となった[15]2016年1月26日にモレル、エリック・コーディエと共に入団会見が行われた[16]

2016年オープン戦では15試合に出場し、2本塁打を放った[17]。3月25日、埼玉西武ライオンズとの開幕戦に5番・中堅手で出場し、来日初打席は一塁手へのゴロで凡退、4回の第2打席で無死満塁から左前へ初安打となる2点適時打を放ち、同時に初打点を記録した[18][19]。4月15日の対西武戦の7回に初盗塁(二盗)を記録し[20]、23日の対千葉ロッテマリーンズ戦では7回の第3打席で初本塁打を放った[21]。しかし、最終的に打率.187、3本塁打、15打点、4盗塁と首脳陣の期待を裏切る結果となり、12月2日に自由契約公示された[22]

レッドソックス傘下時代

編集

2017年1月7日にボストン・レッドソックスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[23]。AAA級ポータケット・レッドソックスでプレーしたがメジャー昇格は果たせず、同年限りで退団した。

現役引退後

編集

2019年より、スポーツ専門チャンネルであるAT&Tスポーツネット・サウスウエスト英語版でアストロズ戦中継の前後に放送される番組で、アナリストを務めている[24]

選手としての特徴

編集

メジャー通算で24盗塁、マイナーリーグ通算では123盗塁を記録しており、2016年の春季キャンプでは20メートル走で一軍野手最速タイムを記録した[25]

詳細情報

編集

年度別打撃成績

編集
















































O
P
S
2010 HOU 19 32 28 5 5 3 0 0 8 3 1 1 0 0 3 0 0 12 2 .179 .258 .286 .544
2011 87 182 164 22 47 14 1 4 75 15 4 2 1 1 15 1 1 40 8 .287 .348 .457 .805
2012 146 404 355 39 72 9 2 7 106 28 15 4 0 1 41 1 7 96 6 .203 .297 .299 .596
2013 CHC 47 155 143 18 39 7 1 6 66 16 2 0 0 1 10 1 1 35 4 .273 .323 .462 .784
2015 PHI 22 61 58 9 15 3 0 2 24 5 2 0 0 0 3 0 0 21 1 .259 .295 .414 .709
2016 オリックス 60 193 171 19 32 12 1 3 55 18 3 2 0 0 15 1 7 48 3 .187 .280 .322 .601
MLB:5年 321 834 748 93 178 36 4 19 279 67 24 7 1 3 72 3 9 204 21 .238 .311 .373 .684
NPB:1年 60 193 171 19 32 12 1 3 55 18 3 2 0 0 15 1 7 48 3 .187 .280 .322 .601
  • 2018年度シーズン終了時

年度別投手成績

編集




















































W
H
I
P
2012 HOU 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 7 1.0 3 1 0 0 0 0 0 0 2 2 18.00 3.00
MLB:1年 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 7 1.0 3 1 0 0 0 0 0 0 2 2 18.00 3.00
  • 2018年度シーズン終了時

記録

編集
NPB

背番号

編集
  • 19 (2010年 - 2012年)
  • 47 (2013年)
  • 17 (2015年)
  • 29 (2016年)

代表歴

編集

脚注

編集
  1. ^ Houston Astros 2005 Draft Selections MLB.com (英語) 2015年9月29日閲覧
  2. ^ Astros Outright Five Players off 40-Man Roster MLB.com Press Release (英語) (2012年11月3日) 2015年9月29日閲覧
  3. ^ Cubs Sign Brian Bogusevic MLBTradeRumors.com
  4. ^ Twitter / Cubs: #Cubs today acquired outfielder Justin Ruggiano from #Marlins for outfielder Brian Bogusevic.
  5. ^ Cubs acquire Outfielder Justin Ruggiano from the Miami Marlins for Outfielder Brian Bogusevic MLB.com
  6. ^ Marlins announce 2014 Opening Day roster”. MLB.com Marlins Press Release (March 30, 2014). March 31, 2014閲覧。
  7. ^ Players Who Have Elected Minor League Free Agency[リンク切れ]
  8. ^ Philadelphia Phillies Transactions MLB.com (英語) (2014年10月22日) 2015年9月29日閲覧
  9. ^ 2015 U.S. Pan Am Men's Baseball roster announced[リンク切れ] Official web site of USA baseball (英語) (2015年6月30日) 2015年7月21日閲覧
  10. ^ Provisional Athletes List[リンク切れ] Toronto2015 Pan Am/Parapan Am (英語) 2015年7月21日閲覧 (PDF)
  11. ^ Baseball - Athlete Profile United States[リンク切れ] Toronto2015 Pan Am/Parapan Am (英語) 2015年7月21日閲覧
  12. ^ Costly errors sink U.S., Canada wins Pan Am baseball gold in wild final[リンク切れ] Toronto2015 Pan Am/Parapan Am (英語) (2015年7月19日) 2016年4月12日閲覧
  13. ^ Philadelphia Phillies Transactions MLB.com (英語) (2015年9月4日) 2015年9月22日閲覧
  14. ^ RotoWire Staff (2015年10月19日). “Phillies dump OF Brian Bogusevic off roster” (英語). CBS Sports FANTASY (CBSSports.com). http://www.cbssports.com/fantasy/baseball/news/phillies-brian-bogusevic-outrighted-off-roster/ 2015年10月20日閲覧。 
  15. ^ 新外国人選手獲得のお知らせ オリックス・バファローズ オフィシャルサイト 2015年12月18日配信
  16. ^ ボグセビック選手、モレル選手、コーディエ投手入団会見! オリックス・バファローズ オフィシャルサイト 2016年1月26日配信
  17. ^ 2016年度 オリックス・バファローズ 個人打撃成績(オープン戦) NPB.jp 日本野球機構
  18. ^ オリックス・ボグセビックが初安打 満塁で菊池打ち 日刊スポーツ 2016年3月25日掲載
  19. ^ 2016年3月25日 埼玉西武 対 オリックス 成績詳細 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
  20. ^ 2016年4月15日 オリックス 対 埼玉西武 一球速報 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
  21. ^ 2016年4月23日 千葉ロッテ 対 オリックス 成績詳細 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
  22. ^ 自由契約選手 2016年度公示”. NPB.jp 日本野球機構 (2016年12月2日). 2016年12月3日閲覧。
  23. ^ Wilmoth, Charlie (2017年1月7日). “Minor MLB Transactions: 1/7/17”. mlbtraderumors.com. 2017年2月1日閲覧。
  24. ^ Meet the Talent”. AT&T SportsNet.. 2022年7月27日閲覧。
  25. ^ オリックス・ボグセビック打って走って驚異の助っ人 日刊スポーツ 2016年3月31日紙面から

関連項目

編集

外部リンク

編集