ブツ
ブツ(「物」の音読み)は何らかの物品を代名詞的にあらわす俗語表現。大抵は「反社会的な物品」や「所有しているだけで違法行為になる物品」を指すが、その延長で何らかのネガティブな社会的反応を引き起こす物品を指しても同語が用いられる。
なお本項では、主に原義の指す物品を列挙する。
概要
編集同語は俗語の常としてその出典が明らかではない。刑事ドラマの類ではしばしば用いられるため業界用語のようにもみなされるが、実際の刑事ないし警察官が同語を用いているという証拠も無いため、やはり不明確である。
- 違法な物品
- 例えば麻薬・覚醒剤の類をこのように呼ぶ。これは売買の際にそのような物品を所持しているだけでも逮捕に相当する犯罪行為であるため、これの所持を秘匿するために代替語として用いているケースである。概ね麻薬密売では相互が同じ目的でその場に居るため符丁として「ブツ」といえば麻薬のことを指すが、不特定多数に対してブツといっても通じない。同様の歪曲表現には「白い粉」もある。
その他
編集写真
編集→詳細は「ブツ撮り」を参照
写真の撮影において、静物を対象とする撮影を業界用語の一種として、ブツ撮りという。
鉄道
編集→詳細は「重連運転」を参照
鉄道ファン用語の範疇で、主に近畿日本鉄道や東武鉄道の通勤車で2両編成の電車が、連なって走る場合(前者は、基本的に代走や、阪神尼崎で切り離された、快速急行の増結車を組み換えたブツ6、土休日は所定でブツ8が走行する)、「ブツn(nは2・4・6・8・10のいずれか)」と呼ばれる場合がある。これは重連運転の一種で、客車編成がぶつ切り(→調理のぶつ切り(ぶつぎり))状になることに由来する模様だが、俗語の常として来源は不明瞭である。